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ピュアシングルモルト 1961-1973 BBR

時を経た素晴らしいピーテッドモルトウイスキー,蒸留所はどこでしょうか。

 

ピュアシングルモルト PURE SINGLE MALT 1961-1973 BBR 43%

香りはかなり妖艶、ホコリっぽいオールド感、グレープフルーツのわたとその酸、熟したオレンジとアプリコットジャム、イチゴやプラム、しっとりしたレザーとオールドピート、飲むと凝縮して粉っぽさを感じるテクスチャーで噛みごたえあり、やはり妖艶、熟した柑橘、優しいトロピカルフルーツや桃、イチゴ、しっとりしたオールドピート、ジャム系だが落ち着いた甘味、良い柑橘の酸味や塩気もしっかり主張、長い余韻。

【Very Good/Excellent】

BBRから1973年にボトリングされたピュアシングルモルト表記のボトルで,蒸留年は1961年とされてますのでおよそ12年の熟成です。
有楽町キャンベルタウンロッホさんの15周年記念で開いたボトルです。

香りからはまず強いオールド感と妖艶なニュアンスが漂います。
そしてグレープフルーツのわたなどの柑橘感,熟したオレンジやイチゴ,煮詰めたフルーツのようなニュアンスもあってフルーティは多彩です。また,オールドピートがしっかりと感じられます。
飲んでみると凝縮感のあるテクスチャーで加水と思えないような噛み応えを感じました。やはりフルーツ感は多彩で,柑橘にトロピカルフルーツ,そして桃やイチゴも感じました。オールドピートの主張も十分です。落ち着いたジャム系の甘味と,酸味と塩気もバランス良く主張し,ボディは強くないもののやはり加水と思えないような長い余韻につながります。

蒸留所の記載はなく,想像するしかないのですが,はっきりとしたピートの主張があり,恐らくはアイラモルトと思われます。
フルーツの方向性からは,ボウモアかラフロイグかなと思われますが,個人的には独特の噛み応えを伴うような粉っぽく凝縮したテクスチャーや,イチゴや桃の主張,そしてトロピカル感が前面には出てこないあたりから,ラフロイグの可能性が高いかなと思いました。
加水ボトルで経年変化も強く,正直言ってボトリングからの期間がやや長すぎてヘタレ始めているようにも感じられてピークは過ぎているように思われるため,その変化を鑑みるとますます蒸留所の特定は困難になるのですが,自分としてはラフ>ボウモアでしょうかね。

妖艶さも感じるフルーティ&ピーティモルトで,今飲んでもドキドキするくらい美味しいのですが,あと10年前に飲んでみたかったと思ってしまうボトルでもありました。

 

#蒸留所不明

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