いつもブログを見てくださっている方数人から、昨年のベストボトルについて書いてほしいというご要望がありました。
そこで、本日締め切りでBAR HAYAFUNEさんがやってらっしゃる「モルトウィスキー・オブ・ジ・イヤー2012」に私が投票させていただいたボトルをご紹介します。あくまで私の好みで選んだものですので、他の皆さんが選ばれて投票されたボトルとは全く別ということをくれぐれもご了承ください。
まだ投票可能と思われますので、ご興味のある方は是非投票してください。
◎オフィシャル・スタンダード部門(市価1万円未満)
→タリスカー18年【VG】
いまさら感がありますが、今年改めてブラインドで飲む機会があり、そのフルーティさ、ピーティさ、旨味の濃さ、バランスの良さを再確認しました。
モーレンジのアスターやリベットの18年やナデューラ、ボウモアテンペストなど良いものもありますが、恐らく現行のスタンダードボトルで私が一番好きなボトルです。
◎オフィシャル・プレミアム部門(市価3万円未満)
→バルヴェニー オフィシャル TUN1401 batch No.3【VG/E】
TUN1401に関してはこのブログにも書かせていただきましたが、素晴らしいコンセプトだと思います。
このペースのリリースでクオリティが維持できるのかどうかだけが心配です。
◎オフィシャル・スーパー・プレミアム部門(市価3万円以上)
→ポートエレン 1979-2011 32yo OB 11th【VG/E】
ずいぶん高騰してしまい自分では買えなくなってしまいましたが、オフィシャルポートエレンはやはり美味しいです。特にこのボトルは粉っぽく凝縮したような柑橘系フルーツと乾いた麦、心地よいピートがあり素晴らしい出来です。
最近のものは長熟になったためか、自分の好きな70年代らしい草っぽいフレッシュさも含むピート感がなくなりつつありますが、これはこれでとても美味しいです。
◎ボトラー部門(市価1万円未満)
→ボウモア BW1 ELEMENTS of Islay【G/VG】
最初はラフロイグ1990-2011 21yo WILSON & MORGAN #2350にしようと思っていたのですが、良く考えると微妙に10000円超えてるんですよね。
このボウモアは濃いめのトロピカル感でかなり良かったです。ただし、家で買って改めて飲んでみると若干植物っぽいエグ味が気になり、VGだったレートはG/VGにしています。もちろんここに選んだとおり、CPが高く美味しいことには間違いありません。
◎ボトラー部門(市価1万円以上)
→グレングラント 1972-2011 39yo TWA for BAR HAYAFUNE 10th【VG】
別にハヤフネさん主催のイベントだから選んだわけではなく、実際に自分のレーティングを見てみると、この価格帯のニューリリースでVGにしたボトルは非常に少なく、このボトルとバーンズさんのオリジナル2種で迷い、最終的にちょっと他のTWA1972グラントと趣の違ったこのボトルにしました。TWAらしいフルーティがありますが、それ一辺倒ではないところが好みでした。
◎オールド&アンティーク部門
→グレンファークラス15年オフィシャルジャッコーネ向け【E】
この分野が一番飲んでいることもあり、かなり迷いました。
今年Excellent評価したボトルは、ぱっと見直すと、
この「ジャッコーネ向けファークラス」
異常なほど状態の良かった「ラガヴーリン12年ホワイトラベル」
カリラの認識が変わる「カリラ15年OBカスクストレングス・バロックレイド表記」
何度飲んでも旨い「グレンギリー1971OBサマローリ向け」
高額ですが素晴らしかった「ハイランドパーク1967-2004 37yo OB #10197」
さすがの70年代「ロングロウ1973-1988 samaroli FRAGMENTS OF SCOTLAND」
このすごいボトル達でした。
中でも特に心に残ったのがこの重厚なファークラスでした。
◎ジャパニーズ部門
→山崎バーボンバレル2012【G/VG】
今年リリースの山崎ですが、とろりと濃厚で蜂蜜のような甘さが際立っており良いボトルでした。もちろんミズナラも悪くないですが、こちらの方が美味しく感じました。
こんな感じです。
今年はときめくようなニューリリースがもっとたくさん出てくるよう期待しています。
最後にオマケ。他の2012年Excellent評価のボトルの画像です。
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