モルト仲間のnaoskprsさんと以前から定期的にやっているプチSBT、次はBです。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT from naoskprs サンプル:B
香りは強めの鼻抜け,シトラス,バニラ,ココナッツ,やや若めのモルティ,シリアル感,奥から乾いたピートの主張,タール,少し干し草っぽい植物感,奥からパッションフルーツ。
飲むとじわじわと広がる強めの刺激,ハイプルーフ,柑橘,バニラ,やや平坦だがコクもあり強い甘味,麦の旨みあり,スモークとタールを感じるピートもしっかり,魚介ダシ,淡くパッションフルーツ,オークのタンニンがやや強め,ややドライなフィニッシュ。
【Good/Very Good】
ハイプルーフで若めのモルトという第一印象で麦の旨みがある。
荒々しいがわりと好みのピート感。
強くはないがパッションフルーツ系のトロピカル感も感じられた。
フルーツはそれほど強くないのだが,この方向性のフルーツ感とピートの組み合わせはボウモアやアードモアの90年代のものが考えられる。
タールっぽい内陸系ピートにも感じやすいニュアンスもあるが,魚介のニュアンスもあったためボウモアを第一予想とした。
ボウモアだとしたら90年代のフルーツがそれほど強くないタイプのものと思われる。
樽はバーボンバレルだろうか,10~20年程度の長くない熟成。55~60%のカスクストレングス。
・予想
1、ボウモア1990年代半ば
2、アードモア1992
3、ベンリアック1990年代
他は最近飲んだマクダフに似たピート感のものがあったのだが,フルーツの方向性が異なる。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
スプリングバンク SPRINGBANK 1991 16yo Kingsbury #7129 59.1%
cask type: bourbon
キングスバリーのスプリングバンク1991,16年熟成でした。
ヴィンテージ・熟成年数・度数あたりは予想通りでしたが,蒸留所に関しては結構恥ずかしいくらいとんちんかんな予想をしてしまいました。
しかし改めて,90年代のスプリングバンクには極端にピーティなものがあるということを痛感しました。
また,トロピカル要素,特にパッションフルーツ系のトロピカル感は,最近のボトルだとボウモアやアードモアくらいにしか感じることがなく,このボトルには淡くしか感じなかった個性ではありましたが認識はされたため,その2つの蒸留所に絞ってしまいました。
確かにボウモア90年代にしてもアードモア1992にしても,トロピカル感はもっとはっきりと主張するものがほとんどでしたので,こんなに淡いものは珍しいと思わなければいけませんでしたね。
一気に予想を絞れる個性が見つかってしまったために,そこにすがりつく形の予想になってしまったことが悔やまれます。
#スプリングバンク (SPRINGBANK) #SBT