MENU

自宅テイスティング:クラガンモア 12年 オフィシャル 90年代流通

ちゃんとスペイサイド代表の風格を備えています。

 CRAGGANMORE 12yo OB 90''s

クラガンモア CRAGGANMORE 12yo OB 40%
90年代流通

・香り:
穏やかな桃や熟したパイナップル,アプリコットジャム,熟したメロンやオレンジなどの多彩で華やかなフルーツ感,素朴で旨そうな麦感にはやや重さを感じる,べっこうあめ,やわらかなオーク。

・味わい:
加水スタンダードらしい軟らかい口当たり,煮詰まったアプリコットティー,香り同様の多彩なフルーツ,しっかり落ち着いた麦とその旨味,少し蜂蜜も感じるコクのある甘味,優しい酸味,オークのタンニンも少々あり味を深める,淡くピート,味わいのバランスに優れる,ミディアムボディ。

・余韻:
多彩なフルーツと旨みのある麦感が度数のわりに長めに残る。

・加水:
そのまま薄まり伸びる。崩れない。

・総評:
多彩で華やかなフルーツがあり,麦の旨みもあり,バランスも良く,ほどほどに飲み応えもある。
良くできたスペイサイドモルト。クラシックモルトのスペイサイド代表と胸を張って言えた頃のボトル。

【Good/Very Good】

90年代頃に流通していたクラガンモア12年,オフィシャルスタンダードです。
ディアジオのクラシックモルトのスペイサイド代表と言われても違和感の無い華やかさと原料の麦の旨みをしっかりと感じることのできる良くできたボトルでした。
これの前のラベルのボトルに比べるとやや華やかさにおいて劣り麦感が強まって野暮ったさがありますが,これは単に仕上がりの違いだと言われて納得できるものでした。

正直,現行のスタンダードがスペイサイド代表と言われてもピンと来ない部分があり,以前にも書いた通り初心者に勧めるボトルとは言えなくなってしまったと思っていますが,クラガンモアもディアジオの限定品などはわりと近年の蒸留でもスペイサイドらしさもある秀逸なものが出ており,今後の行方を期待を持ってみていこうと思います。
 

#クラガンモア (CRAGGANMORE)

この記事を書いた人

前の記事
次の記事