らしいクリーミーさもありつつ,強いタールのようなピート感に驚かされました。
グレンロセス GLENROTHES 1980 34yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 30.83 45.8%
one of 178 bottles, Refill Bourbon Hogshead
香りは華やか、オレンジクリーム、淡い洋梨、少し白ワイン、こなれた麦、しっとりとしたタール、飲むと度数より力強い、オレンジ、洋梨、優しい麦、上品な甘味、少しクリーミーなテクスチャー、しっかりタール、意外にきれいな余韻。
【Good/Very Good】
SMWSから30番=グレンロセスの1980,34年熟成のニューリリースです。
同時期のボトリングでも一番の長熟だったと記憶しています。
(※SMWSの蒸留所コード一覧はこちら)
香り・味わいともに長熟らしいオレンジや洋梨のフルーティがあり,クリーミーさもあり,熟成年数の割には麦感も残っていたのが好印象でした。
しかしそんなことを忘れてしまうくらい意外だったのはタールっぽいピート感がかなり強かったことで,長熟といっても1980蒸留ですからオールドピートがあるような年代ではなく,ロセスにこんなピートを感じたことは無かったので少々驚いてしまいました。
タールっぽさがあるモルトとしては意外なほど綺麗な余韻につながっていくのはさすがスペイサイドの雄というところでしょうが,長熟らしい多彩な香味を拾い忘れるくらいしっかり効いたピートが非常に興味深いボトルでした。
あまりにロセスっぽくない個性ですし,原酒の味というよりは詰めた樽が持っていた個性のような気がします。
ソサエティもいろんな面白い樽を持ってますね!
#グレンロセス (GLENROTHES)