新樽感は強いですが,上手に仕上げてきますね。
秩父 CHICHIBU 2009-2015 OB Ichiro's Malt for Tokyo International Bar Show 2015 #2360 62.3%
one of 299 bottles, Fresh Oak Cask
香りは甘い、アプリコットジャム、シナモンの効いたアップルパイ、煮詰めた紅茶、鉛筆の削りカスっぽい強めのウッディネス、ややオイリーでリッチ、飲むと滑らかな口当たり、バターで炒めたナッツ、パイナップル、アップルパイの濃い甘味、コクあり、オークのタンニンとエグ味、リッチな余韻。
【Good】
今年のバーショー向けにボトリングされた,秩父2009,新樽でおよそ6年の熟成です。
甘やかな香り立ちで,シナモンの効いたアップルパイや濃い紅茶といったお昼のティータイムのようなニュアンスが好ましかった一方で,新樽らしい鉛筆の削りカスっぽいウッディネスも強く感じました。
飲んでみると度数のわりには刺々しさが無く,香り同様のアップルパイのようなニュアンスに加えてパイナップルも感じられ,コクのある甘味が楽しめました。
新樽っぽい生木のニュアンスやそれに伴うエグ味もやや強めに感じられたのが少々引っかかりましたが,その代わりに6年でも仕上がったモルトになったのだと思います。
生木っぽいウッディネスとそのエグ味があまり気にならない人にとっては,短熟のわりにずいぶんリッチで仕上がったモルトだと思います。
#秩父 (CHICHIBU)