まさに詰め時!パワフルなロングモーンでした。
ロングモーン LONGMORN 1969-1993 GM CASK #3721,5297 61.2%
香りは甘酸っぱいプラムジャム、加熱したリンゴ、心地良い麦感とウッディネス、やや香木、べっこうあめ、少しもったりした粘土のニュアンス、飲むとパワフルでリッチ、口の中でグワッと広がる、返りも強い、素晴らしく芳醇でブドウ果汁も感じる、ナチュラルで強いトロピカル感、濃縮したフルーツの甘味、少し酸味、オークの良い渋味、ミント、スパイシーだが刺々しさはない、陶酔感のあるフルーツと良い麦感が長く続く。
【Very Good/Excellent】
GMのロングモーン1969。1993ボトリングで24年程度の熟成です。
香りからトロピカル感全開というわけではなく、ややもったりした印象もある加熱したフルーツのニュアンスが強く感じられました。しかし特筆すべきは飲んでからで、グワッと強烈に広がる味わいがとても印象的でした。
この辺のヴィンテージのロングモーンらしいナチュラルなトロピカル感がしっかりと感じられ、改めて他のトロピカル系モルトとは異なるロングモーンの底力を感じました。
フルーツ感、麦感、ウッディネスなどなど多彩で迫力もあり、オフフレーバーは皆無で、かといってトロピカル感などメインの魅力は十二分に仕上がっており、まさに詰め時に詰めたという印象でした。
GMからは超長熟のものがたくさん出た時期もあり、それも非常に美味しいものばかりではありましたが、こういうものを飲むと詰め時というものを改めて考えてしまいます。
素晴らしい60年代ロングモーンでした。
このボトルは、神楽坂のフィンガルさんの15周年イベントでいただきました。
#ロングモーン (LONGMORN)