モルト仲間のgoblinさんから,挑戦状=プチSBTのサンプルが届きました。
ありがたく挑戦させていただきました。
以下はブラインドでテイスティングした内容です。
・プチSBT 2014/3月 from goblinさん
熟成感があり陶酔感も感じる香り立ち,やや軽やかで非常にフルーティ,グレープフルーツのわた,マスカット,青リンゴ,洋ナシ,少しセロリなどのハーブや干し草っぽい植物感,乾いた麦感。
飲むと度数の低めなわりと柔らかな口当たりからゆっくり刺激,香り同様非常にフルーティ,グレープフルーツ,マスカット,青リンゴ,草,上品なシロップの甘味,良い酸味と塩味,クリアでキレイな味,枯れたピート感,ボディは軽めだが心地良く陶酔感のある余韻。
【Very Good】
陶酔感も感じる熟成感を伴うフルーティさにうっとりする。
フルーツ感がナチュラルなのも好印象で,全体に上品でキレイなモルト。
度数も低く太い麦感や厚いボディは無いが,陶酔感が突き抜けておりとても美味しかった。
予想はこの強くナチュラルなフルーティさ,特にグレープフルーツのわたを中心に考えた。
似たモルトとしてまず思い浮かんだのはウイスキーフェアのグレングラッサ1965で,草っぽさもありグラッサが第一予想。
後は同系統のフルーティさを持つ70年代流通のダンピーボトルのオールドドロナック,そして華やかさやちょっと感じたブリニーさからスプリングバンク。
60年代の蒸留で,もしグラッサなら90年代ボトリングの30年以上の長熟だろうか。
・予想
1、グレングラッサ(60年代蒸留の長熟)
2、グレンドロナック(70年代ボトリングの短熟ダンピー)
3、スプリングバンク(60年代蒸留の短熟加水)
あとはボウモア,グレンエルギン,マクダフなどを考えた。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
グレンドロナック 1963 12年 オフィシャル ダンピーボトル 43%
第二予想にしていた70年代流通のダンピーボトルのオフィシャルドロナックでした。
以前のSBTでも当てたことがあり,とても好みというのもありますが,わりとこの蒸留所の昔の個性には敏感なようです。
70~80年代流通のダンピーのドロナックは私の知る限りどれも短熟ですが,この独特の陶酔感のあるフルーティさを持っているものが多いです。
長熟でもないのにこの熟成感がいったいどこからくるのか非常に気になるボトルのひとつで,飲めるものならボトリングしたてを飲んでみたいです。
goblinさん,非常に美味しくうっとりするような出題をありがとうございました。
次回も楽しみにしています。
#グレンドロナック (GLENDRONACH) #SBT