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グレンドロナック 1971 39年 オフィシャル K6 & CAMPBELTOUNLOCH LOCH #441

改めて飲んでもさすがの素晴らしさでした。

 

グレンドロナック GLENDRONACH 1971-2010 39yo OB for K6 & CAMPBELTOUNLOCH LOCH #441 48.1%
one of 534 bottles, Oloroso Sherry Butt

香りは高貴な強いシェリー、濃縮感のあるベリージャム、ドライフルーツ、コーヒー、黒糖、アーシー、レザー、ブーケガルニなどのハーブ、強いが心地良いウッディネス、どんどん湧いてくるような複雑な香り、飲むとベルベットのような滑らかな口当たりから強く芳醇に広がる、高貴なシェリーに陶酔感あり、ベリージャムの濃厚な甘味、ウッディネスに伴うタンニンの良い渋味、甘酸っぱいジャムの酸味,ハーブとクローブなどのスパイス、陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】

京都のK6さんと有楽町のキャンベルタウンロッホさんがボトリングした,オフィシャルのグレンドロナック1971,39年熟成です。
当時,蒸留所の特別なゲストに飲ませるために用意されていた樽をお願いしてボトリングさせてもらったものだったと記憶しています。
ボトリング当初に何度も飲みましたが,数年ぶりに有楽町で開栓されたのでありがたくいただきました。

1971,1972あたりのヴィンテージのオロロソシェリーバット熟成のドロナックに期待する高貴なシェリー感が強く感じられ,ジャム感もある多彩な濃いフルーツ,黒糖やコーヒー,ハーブ,土っぽさやレザー,そして強めのウッディネスなどなど,どんどん湧き上がるように香りが拾えます。
飲むと非常に滑らかな口当たりで,高貴なシェリー感もさらに強く主張します。ジャムのような濃い甘味や甘酸っぱさ,良いウッディネスとそのタンニン,これらが高次元でバランスしています。
陶酔感のある余韻は長く長く続きました。

私はどちらかというと同じオロロソシェリーバットのドロナックなら1972(特に日本向けの#703)の方をたくさん飲んでいるのですが,この1971も非常によく似たタイプで,テイスティングノートにしようとすると拾える成分の共通点が多いため似通ったものになってしまいます。
しかし違いとして認識できる部分も結構あり,まずはこの1971の方が口当たりが非常に滑らかでスムーズなテクスチャーです。1972は強く迫力のある味だなと思うことが多いですが,こちらの1971はボディよりも繊細さやバランスの良さを感じることができます。
その結果,全体としてよりエレガントな仕上がりになっていると感じました。

当時,1972が3万円台前半で買えたため,ちょっと高めだなと思ったのですが,数年でこんなに高騰するとは思ってもみませんでした。
前述の違いを楽しむこともできますし,もっとこの1971も買っておけば良かったです。
でもまぁ有楽町ではまた飲めるでしょうから,次の開栓も楽しみにしています。
 

#グレンドロナック (GLENDRONACH)

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