短熟60年代のボウモア、このスペックはあと何回飲めるでしょうか。
ボウモア BOWMORE 1968-1977 OB for Italy #222 59.7%
爽やかなグレープフルーツのわた、若さを伴う乾いた麦、白ワイン、ナッツ、かなりフローラルな白い花、ジャスミンティー、鋭いピート、飲むとしっかりボウモアらしいパッションフルーツ系のトロピカル、パイナップル、したたるような果汁感、ショウガ、麦の旨味も濃い、若さを感じヒリヒリとスパイシー、キレがあるが余韻は長め。
【Very Good/Excellent】
オフィシャルのボウモア1968。イタリア向けのオフィシャルボトルで約9年熟成と短熟のボトルです。
60年代のボウモアの短熟というのはなかなか飲む機会がありません。
今回はキャンベルタウンロッホの14周年で開栓されました。
すごい速さで売り切れてしまいましたが、運よく飲むことができました。
さて、肝心の中身については、このようなスペックはジャッコーネ向けの1969以来で、基本的な方向性は同様なのですが、コンディションの問題もあるのかそれよりも明確にらしいフルーツの個性が感じられました。
60年代ボウモアに特徴的なグレープフルーツのわたのようなニュアンスが香りからしっかりと感じられますが、そのほかに、若いモルトらしい麦やフローラルな要素の主張が強くありました。ピートもしっかりありますが、やや鋭い印象でした。飲んでからはハウススタイルそのものと思えるようなパッションフルーツやパイナップルのようなトロピカルフルーツが強く感じられ、若さゆえのフレッシュなニュアンスや麦の旨みも伴ったのも印象的でした。
それともうひとつ強く感じたのは、飲んでみると1993ボウモア、特にキャンベルの10周年に共通するようなフレッシュでみずみずしいフルーツ感があったことです。若さも含めて共通点は多いと思います。
1993ヴィンテージの熟成を経たものが素晴らしいものになるであろうという確信を深めたボトルになりました。
#ボウモア (BOWMORE)