70年代のラフロイグのニューリリースなんてもう出てこないかと思ってました。
ラフロイグ LAPHROAIG 1976 35yo SCOTIA ROYALE 43.4%
one of 211 bottles
香りは凝縮感のあるグレープフルーツのわた、アプリコット、少しヨードのあるピートもしっかり、トロピカルフルーツ、熟した桃やメロン、飲むと柔かい口当たりから非常に強いナチュラルなトロピカル感、マンゴーやパッションフルーツ、グレープフルーツのわた、桃、フルーツ感には熟した印象とフレッシュな印象の両方がある、飲んでからのトロピカル感はボウモアに近い、奥からしっとりしたピートも主張、穏やかでボディは厚くはないが余韻は長い。陶酔感あり。
【Very Good/Excellent】
スコシアロイヤルのニューリリース、ラフロイグ1976。
ラフロイグの70年代蒸留がリリースされるのってかなり久しぶりですよね。記憶にある限りは2,3年前にジャックウィバーズから1975が2種類同時に出て以来ではないかと思います。こんな樽、どこに眠っていたんでしょうか。
さて中身ですが、凝縮感のあるグレープフルーツ感やしっとりしたヨードなど、まさに70年代のラフロイグらしい成分に加えて、飲むとトロピカル感がしっかり感じられます。
トロピカル感は、70年代のラフロイグにはしばしば感じられる成分ですが、有名な1974のメゾン向けのオフィシャルでは特に顕著に感じられたものでした。このボトルにもかなり強く感じられ、パッションフルーツやマンゴーのようなニュアンスがあり、度数の低さともあいまってダンカンテイラーのボウモア60年代に近いイメージでした。
これに大好きな昔のラフロイグのニュアンスもばっちり感じられるのですから、私は好きに決まっています。(笑)
ボディはやや軽いですが、フルーティな熟成香は非常に素晴らしく、かなり高額ですがそれだけの価値を見いだせるボトルでした。
さすがに自分では買えませんが。。。
先日の裏蒸留所ラベルなどオフィシャルオールドのラフと比べて顕著に美味しいかと言われると悩ましく、結構良い勝負な気がするためレーティングはVGとVG/Eで迷いましたが、ボディの弱さを補って余りある複雑で華やかなフルーツ感を有意にとってVG/Eとしました。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)