期待通りのバンク味でした。
スプリングバンク SPRINGBANK 1970-2007 37yo THE SECRET TREASURES for GERMANY #1344 43%
one of 489 bottles
香りは華やかでやや妖艶、凝縮した柑橘、フリーズドライのイチゴ、桃、乾いた麦、奥からピート、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に濃厚に広がる、上品さもある濃いフルーツの甘味、フリーズドライのイチゴの甘酸っぱさ、ややブリニー、後半に少しバター、余韻も長く陶酔感がある。
【Very Good】
シークレットトレジャーズからスプリングバンク1970,37年熟成で,ドイツ向けのボトリングです。
普通のボトルと違うひょろ長いタイプですね。
香りの最初から,まさにこの年代のスプリングバンクらしい華やかな印象が全開で,凝縮感のある柑橘や乾いた麦,そしてイチゴっぽさがしっかりと感じられます。
飲んでみると長熟の加水らしい滑らかな口当たりから芳醇かつ濃厚に広がり,フルーツ感は香り同様にしっかりと主張します。
甘味,酸味,そしてこの頃のバンクらしい塩気も感じられ,長い余韻の最後までそれらがバランス良く残ります。
とても美味しかったです。
なおこのボトル,開栓直後はあまりらしい味がしなかったようです。私が飲んだ時にはブラインドで飲んでもほぼ確実にスプリングバンクと答えられそうなくらい典型的な味だったのですが,やはりこの蒸留所のボトルはそういうことが多いように思いますね。
そして,今回ふと思ったことがもうひとつ。
この時代のスプリングバンクには,こいうシェリーが前面に出ていないボトルでもイチゴっぽさは感じられるのですが,シェリーカスクのものに典型的に感じられるいわゆる「イチゴジャム感」というやつとはちょっと違うように思っていました。
なんとなく惰性でイチゴジャムとコメントしていたこともあるのですが,今回のボトルを飲みながら,イチゴジャムよりフリーズドライのイチゴに似た感じだなと思いました。
長年しっくりこなかったところに,ちょっとしっくりきた表現が思いついて気持ちよくなったので,また使うかもしれません。(笑)
#スプリングバンク (SPRINGBANK)