パンチョンで若いのにうまく仕上げてありました。
山崎 YAMAZAKI 1999-2012 OB WHISKY SHOP W. 2nd Anniversary #DR70117 57%
Cask type:PUNCHEON
香りは青リンゴ、桃、バニラ、かなりエステリー、乾いた木材、オイル、やや若いニュアンスもあるが強い発香。
飲むとヒリヒリするスパイシー、青リンゴキャンディのような強めの甘味、少し酸味、引き締める木材の渋味、コクがあり美味しい。
【Good/Very Good】
ウイスキーショップW.の2周年記念ボトル。
パンチョン熟成のシングルカスク、カスクストレングスのボトルで、さすが記念に選んだだけあって美味しいボトルでした。
このボトルにも青りんごやバニラなどバーボン樽によく感じる成分を感じましたが、以前BARで偶然ご一緒したサントリー関係者の方にちらっとお聞きしたところ、パンチョンはバーボン樽の組み換えで作られるものでは無いとのことでした。原材料が基本ホワイトオークで、バーボン樽とよく似たニュアンスを感じることが多いため、てっきりバーボン系の樽だとばかり思っていたのに意外でした。
それを踏まえると、自分がバーボン樽由来と思っていた成分は、その多くがバーボン樽というよりホワイトオーク由来だった可能性が高いことがその時わかり、非常に興味深かったです。
しかもこのボトル、12年程度の熟成でこれだけ未熟感無く仕上がっていますが、パンチョンって結構大きな樽ですからバーボンバレルに比べると接触面が少なく熟成はゆっくりのはずです。熟成環境もあるでしょうが、恐らくは少なくともこのボトルの樽には、強くウイスキーに影響する樽材を使用しているのではないでしょうか。新樽に近いものでしょうかね。そもそもパンチョンの新樽ってどういう工程で作ってどのタイミングで使い始めるのか、スコッチでは聞かない樽ですのであまり知りません。
また機会があればお聞きしてみたいです。
#山崎 (YAMAZAKI)