モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,新たなブラインドサンプルが届きました。
ありがたく挑戦させていただきました。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT from 大島さん
香りは非常にエステリーで多彩なフルーティ,青リンゴ,マスカット,ピーチ,グレープフルーツとそのわた,オレンジピール,洋ナシ,紅茶,熟成感あり,乾いた麦感,オーク,バニラ,奥にピート,
飲むと香り同様にエステリーでフルーティ,マスカット,青リンゴ,少しタールっぽいピートが強め,植物感があり後半に淡いエグ味,ボディは軽め,上品なシロップの甘味,少しオイル。
【Good/Very Good】
香りはエステリーで多彩なフルーツが現れ,陶酔感も感じるほどとても良かったです。
飲んだ後に出てくるタールっぽいピート感が非常に個性的で,これは好みを分けるかもしれません。
これは個人的には好きな要素で,昔のハイランドモルトにしばしば感じる個性でした。
ただし,ボディは非常に軽く,加水ボトルがややヘタれたか,過熟かのどちらかではないかと思いました。
どちらかというと,カスクストレングスの度数落ちで後者かなと。
ダンカンテイラーの度数の低いボトル,特に長熟ピアレスやロナックなどのボトルでしばしば経験した系統でした。
飲んでからのピートの魅力も捨てがたいですが,どちらかというと香りをメインに楽しむモルトではないかと思います。
40~46%の低度数で30年以上の長熟,1970年代の蒸留と予想。
蒸留所予想は非常に難解だと思いましたが,フルーツ感は蒸留所よりボトラーや熟成期間を反映しているように思われ,ハイランド系のピートをメインに選びました。
・予想
1、マクダフ
2、グレンドロナック
3、アードモア
あとはスプリングバンク,グレンロッシー,グレンタレット,グレンアラヒーなどを考えました。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
グレンスコシア GLENSCOTIA 1972-2010 38yo THE WHISKY AGENCY private stock 40.1%
one of 92 bottles, EX-BOURBON HOGSHEAD
エージェンシー・プライベートストックのグレンスコシア1972,38年熟成でした。
ここまでピーティなスコシアは経験がありませんでしたが,オールドのスコシアで系統の近いフルーツは感じたことがありました。
ヴィンテージや熟成年数あたりはだいたい予想通りで,カスクストレングスの度数落ちという予想が外れてなかったのは良かったです。
出題者の大島さんは,ボトリングの少なさも鑑みて,エージェンシーがダンカンテイラーのオクタブを買ったのではないかという予想だったようで,予想が近くてホッとしました。真相はわかりませんが。
しつこいですが,香りが非常に素晴らしいボトルで,とても楽しめました。
大島さん,今回もありがとうございました。
#グレンスコシア (GLENSCOTIA) #SBT