かなり衝撃的に美味しいラフロイグでした。
ラフロイグ LAPHROAIG 17yo Speciality Drinks for SAVOY HOTEL 51.2%
one of 106 bottles
香りはしっとりしているが力強く重厚、凝縮感のある熟したオレンジ、濃厚でジャム感あり、淡く粉チーズ、ヨードの強いピート、やや炭っぽいスモーク、ナッツ、バーベキューや燻製の肉、魚介ダシ、良いウッディネス、焦がした麦、力強いが荒々しさはない、かなりリッチ。飲むと滑らかな口当たりからじわじわと刺激、コク深いマーマレードやプラムジャムの甘味、やや噛み応えのあるテクスチャー、良いウッディネスの渋み、ダシと麦の旨味、炭っぽいピートが強い、リッチで暖かい、ややオイリーでフルーティな長い長い余韻。
【Very Good/Excellent】
スペシャリティドリンクス=ウイスキーエクスチェンジがサヴォイホテル向けにボトリングしたラフロイグ17年。
ヴィンテージ表記はありませんが最近のボトリングと思われ,スペックのわりにかなり高額なボトルです。
華やかかつ重厚でしっとりとした香りで,熟したオレンジや濃厚なジャムのようなフルーティがしっかりと感じられる一方で,ラフロイグらしいヨードの強いピートがガツンと主張します。ダシっぽさもあり,リッチな香りです。若いモルトにしてはどこかしっとりしたニュアンスが特徴的で,そのためかパワフルなのに荒々しさが感じられませんでした。
飲んでみるとやはり重厚ですがしっとりと滑らかで,濃厚なジャムの甘味に良いウッディネスもあり,旨みも濃くオイリーでかなりリッチです。ピートは最近のラフロイグっぽい炭っぽさが強いタイプでした。
温かみを感じる余韻も非常に長く,説得力のある美味しさです。
フルーティなラフロイグというと,リフィル系の樽の強くないタイプで柑橘がメインのものが多く,ピートも強すぎない反面やや迫力が無いものが多いイメージですが,今回のラフはバリシェリーのものとも異なるジャムっぽい重厚なフルーツが強いタイプで,しかもピートもガツンと効いており迫力も十分でした。
ここまでリッチな最近のラフロイグというのは記憶になく,どんな樽を使ったのか非常に興味がありますね。
伝統あるホテルに向けた,エクスチェンジ渾身の1本という気がしますね。
いろいろな表情が見られそうで,高額でなかったらボトルでお付き合いしたかったです。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)