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自宅テイスティング:クライヌリッシュ1972 38年 ウイスキーエクスチェンジ

やはり大好きクライヌリッシュ1972。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2011 38yo Speciality Drinks (The Whisky Exchange) #430341 42.1%
one of 439 bottles

・香り:
強く広がる陶酔感のある香り、まさにボトラーズの1972クライヌリッシュ。
アプリコットティー、蜜蝋ワックス、樹液、蜂蜜、洋ナシ、熟したオレンジ、ヴァニラ、少しバターのようにオイリー、香木のニュアンスを含むウッディネス。

・味わい:
ぬるっとした軟らかい口当たり、香り通りのフレーバー。アプリコットティー、洋ナシ、心地良いウッディネスと樹液、蜜蝋ワックス、オイリーでクリーミー、コクのある蜂蜜の濃い甘さ、かなりリッチでオイリーだが、ボディの厚みにはやや乏しい。
少し軽めのミディアムボディ。

・余韻:
熟したニュアンスの多彩なフルーティとオイルとワックス、非常に心地良いがオイリーなわりに余韻はそれほど長くはない。

・加水:
香りも味わいも驚くほど崩れない。

・総評:
典型的なボトラーズの1972クライヌリッシュ。陶酔感もあり非常に旨い。
もう少し早くボトリングされた度数の高めのものと比べるとややボディが弱っており、非常に柔らかだがパワーや迫力はなく、余韻にも陶酔感はあるものの不思議と長く残らない。
全然嫌味は出てきていないが、熟成が長くなって付加された要素は感じ取れず、そういう意味では過熟といえるのかもしれない。

【Very Good】

エクスチェンジのクライヌリッシュ1972。
2011年詰めで、私の知る限り、1972のニューリリースとしては日本に入ってきた一番最後のボトリングだと思います。
同じエクスチェンジの他のボトルも含め、ボトラーズの1972共通の非常に好ましいニュアンスがこのボトルにも満ち溢れていますが、熟成が長く度数が落ちているためか、ボディと余韻の点でやや弱っているかなという印象を受けました。

何度か書いた気もしますが、クライヌリッシュには独特の熟成変化をするイメージを持っています。
このボトルに関しても、かなりの長熟ですがエステリーでフルーティな一般的な熟成香はあまり出ておらず、苦味、渋味、過剰なウッディネスなどいわゆる過熟によるオフフレーバーもなく、同じヴィンテージの熟成の短いものに比べてボディだけが少し弱っているような印象でした。

いろいろ考えさせられましたが、もちろん大好きな味ということもあり非常に美味しかったです。

#クライヌリッシュ (CLYNELISH)

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