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自宅テイスティング:ハイランドパーク1998-2007 オフィシャル 日本向け #8017

久しぶりに飲んでみて結構びっくりでした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1998-2007 OB for JAPAN #8017 60.6%
Spanish sherry cask – first fill butt

・香り:
濃いシェリー感、ビターチョコレート、コーヒー、カラメル、黒糖、キャラメリゼしたナッツ、デーツ、上等な紹興酒、ブランデーや皮付きレーズンなどのブドウ感、焦がし麦、麦感にはやや若さを感じる、クローブ、若干の醤油や硫黄などサルファリー要素、強めのウッディネス、少し加熱したピーマン、少し土とレザー、奥にピート、複雑で全体にリッチ。

・味わい:
高度数にしては滑らかな口当たりから芳醇に広がる、粘性も感じる濃い味わい、ややスパイシー、コーヒー、レーズン、ブーケガルニのような強めのハーブ、クローブ、少しダシっぽい、ドライフルーツや濃いジャムの甘味、やや強めのウッディネスとタンニンの渋味、厚いボディで若いわりに深みがある。終盤にしっかりとピート。

・余韻:
濃いシェリー系の甘味とスパイスがピートと共に長く残る。

・加水:
多少の加水では崩れない。

・総評:
短熟で多少のサルファリーはあるが、ヨーロピアンオークのシェリー樽らしい魅力に溢れている。若さもあるが、かなりリッチで深みがある。

【Good/Very Good】

2007年に詰められた、スコ文研の土屋さんが紆余曲折を経て選んだハイランドパークの日本向けオフィシャルボトル5種類(1973、1976、1991、1996、1998)。
最近になって諸事情によりスコ文研から格安で購入できるようになり、5本セットで購入してみました。

そのうち一番短熟でバリシェリーのボトルがこの1998ですが、短熟で約9年の熟成です。1樽まるまるボトリングしたはずですが、短熟のシェリーバットでハーフボトル、ものすごい量と思いますがいったい何本あるのでしょうか・・・。

2007年当時にボトリングされた頃に何度もこのボトル達は飲んだのですが、私の記録によるとこの1998はハイプルーフの刺激とかなり強いシェリー感が印象的なボトルで、サルファリーなオフフレーバーもそれなりに感じられたようなのですが、今回改めて飲んでみて驚くほど違った印象を持ちました。

サルファリーは今の私には全然気になるほどではなく、高級なヨーロピアンオークシェリーカスクのリッチで深い味わいがハイランドパークの太い酒質と合わさってかなり良い感じに仕上がっています。発売当時よりかなり安く購入できるということもあり、思わず買い足してしまいました。
なかなかこういう濃いシェリーカスクのリリースはありませんし、このスペックは今後数年間寝かせても良いのではないかと思います。

ボトリングから約5年が経過して、穏やかになりサルファリーも抜けてきたのか、私の舌が寛容になりより広いフレーバーを拾えるようになったのか。。。
恐らくその両方ではないかと思いますが、かなり美味しくいただけました。
 

#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)

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