長熟の熟成香とトロピカルがありますが過熟感の無いグラッサでした。
グレングラッサ GLENGLASSAUGH 1973-2012 39yo OB for Campbelltoun Loch & Shinanoya #874 46.3%
one of 42 bottles
かなりエステリーでうっとりするようなフルーティ、桃、洋梨、オレンジ、ややマンゴー系のトロピカルフルーツ、アプリコット、薄く麦感、飲むとトロピカルフルーツと濃い甘味、心地良いウッディネスと渋味、まったりオイリーで長い余韻。
【Very Good】
グレングラッサ1973、39年熟成のオフィシャルボトルで、有楽町キャンベルタウンロッホと信濃屋向けに詰められたものです。
先日のバーショーでも試飲させていただきちょっと記事にもしましたが、やはりトロピカル感を含むフルーツ感がかなり充実しています。ケミカルな感じもほとんど感じられず、ナチュラルかつ濃厚なフルーツ感です。ウッディネスや渋味も長熟の割には強くなく、ヘタれた感じもなく度数の割に飲み応えも感じられます。
第一印象のトロピカル感は昔のボウモアとちょっと似た感じでしたが、前回飲んだ時にはそれほど感じなかったオイリーさが感じられ、トロピカルとあいまってアイリッシュのピュアポットスチルに共通するニュアンスのようにも感じました。
高額ボトルですが、蒸留所が最近買収されたこともあり、今後はグラッサもフルーティなものはさらに高額になっていく気がします。
そういえば、ヴィンテージは違いますがウイスキーフェアのグラッサ1965フィノカスクもトロピカルでした。結構グレープフルーツのわたのようなニュアンスもあって今回のボトルとはちょっと方向性の違うトロピカルだった記憶がありますが、初めてグラッサを注目したボトルでした。
当時グラッサ奇跡の1本というイメージでしたが、今回のボトルみたいなものもあることを鑑みると、グラッサの持つポテンシャルなんでしょうね。
今後のボトリングにも期待ですが、高くないと嬉しいなぁ。。。
#グレングラッサ (GLENGLASSAUGH)