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スプリングバンク 1970-2003 33年 アデルフィ #1622 54.4%

期待通りの素晴らしい陶酔感でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1970-2003 33yo ADELPHI #1622 54.4%

香りは陶酔感のあるシェリー。イチゴを含むベリージャムとわずかに香木の高貴なウッディネス、淡くアマレット、熟成感と凝縮感が強く感じられる。
飲むと滑らかでとろけるような口当たりから芳醇に広がる。濃厚なベリー系のフルーティと引き締める高貴なタンニン、ミント、土っぽいピートやレザー、後半には塩気もあり、長く陶酔感のある余韻。

【Excellent】

アデルフィが2003年にボトリングしたスプリングバンク1970、33年熟成のシングルカスクです。
ラベルも文字も小さく、情報量も少なく愛好家泣かせのボトラーですが、アデルフィは昔から好きで、なんだか飲むときはドキドキしてしまいます。

今回は、バーにご無沙汰してしまい、危なく飲み損ねるところでしたがラストショットをいただきました。
本領発揮するのに特に時間がかかることの多いシェリーカスク・カスクストレングスのスプリングバンクでしたが、さすがに全開でした。

上記の通り期待通りのベリー感たっぷりのシェリーカスクで、複雑さや深みがあり、長期熟成ですがウッディネスがうるさいところもなく、原酒の個性も保たれています。

すでに素晴らしいシェリーカスクのスプリングバンクについてはここでは語りつくした感もありますが、まさにその通りの仕上がりで、すばらしい陶酔感でした。

オフィシャルでもシングルカスクやヴィンテージ表記のものが多く、また同年代のスプリングバンクにはオフィシャル、ボトラーズ問わず名品が多いですが、同系統のものが多く、オフィシャルとボトラーの違いが最も少ない蒸留所だなと改めて感じました。

 

#スプリングバンク (SPRINGBANK)

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