今年のものは例年以上に特別感がありました。
カリラ CAOL ILA 22yo OB FEIS ILE 2019 58.4%
Sherry-treated American Oak Casks
香りは全体を裏打ちする穏やかなシェリー感、強いスモークにヨードを伴うピート、じわじわと熟したプラムなどのフルーツが出てくる。
飲んでも品があって心地良いシェリー系のフルーツとリッチさが印象的で、ピートはもちろん、香りよりもキレやミネラルもしっかり感じる。
【Good/Very Good】
今年のアイラフェス向けにボトリングされたカリラ22年です。
複数樽のヴァッティングで本数も結構あり、しかもオフィシャルのアイラモルト22年としては値段も20000円を切っており割安ということでした。
ディアジオさんの樽表記はよくわからないものが多く、そのわりに王道の香味が多い印象ですが、これもシェリートリーテッドアメリカンオークカスクの表記でどういうことかよくわかりません。
前評判が特に高かったボトルで、飲むのを楽しみにしていたのですが、本業が忙しすぎて毎年飲んでいるキャンベルさんで飲むことができませんでした。
半ばあきらめていたところで、札幌の無路良さんで出会うことができました。
香りは、穏やかながら全体を包むようなシェリー感とそれに付随する熟したフルーツ、それとアイラモルトらしい強いピートが熟成して融合したものでした。
飲んでも同様の融合があり、カリラにしては品があるだけでなくリッチさも際立ったタイプだと感じました。
甘味もありますがベタベタした感じもなく、キレやミネラリーなカリラらしいところも後半には感じられ、フルーツとピートは最後まで溶け合っており、前評判通り非常に美味しかったです。
熟成がいつもより長く、さすが最大手というシェリーをうまく効かせた巧みな樽使いで素晴らしい仕上がりでした。
すぐ飲んで美味しいのも素敵ですね!
このボトルは、札幌の無路良さんでいただきました。
初めてお伺いしたのですが、とても良い雰囲気で素晴らしいモルトもたくさん開いていました。
札幌に出張するときには、またお伺いしようと思います。
#カリラ (CAOL ILA)