面白いスペックと味でした。
スプリングバンク SPRINGBANK 2007-2019 11yo OB 56.2%
one of 270 bottles, Refill Sauternes Hogshead
香りは厚みがありリッチ。アプリコットジャム、しっかりめのオーク、奥から磯っぽさとピート。
飲むと糖分すら感じる濃縮感のある濃い甘味、コクあり、焦げ感のあるアップルパイ、オークのタンニンは鉛筆の削りカスを感じる寸前。
【Good/Very Good】
最近リリースされた、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク2007、ソーテルヌの樽で11年熟成しています。
香りからはスペックよりも若さを感じなず、重厚な印象でした。甘やかなジャム感に強く効いたオークが若さをかき消しているようでした。
飲んでみるとソーテルヌの影響かダイレクトに感じる甘味があり、そこにかなり強く樽のニュアンスが伴っていました。
近年の樽としては生木っぽさを伴っているといえそうな樽感で、美味しいですが少し引っ掛かりがありました。
私も大好きな、昔ながらの作りを続けるスプリングバンクですが、この蒸留所のものにしかほぼ感じないサルファリーなシェリーカスクがあったり、こういう最近みない生木っぽい樽があったり、カスクマネジメントもやや遅れているのかもしれません。
多少の当たり外れはあった方が面白いとも言えますので、当たりがある限りは積極的に飲み続けていきたいと思います。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)