良い意味での野暮ったさが魅力的でした。
グレンファークラス GLENFARCLAS 1968-2003 34yo OB Old Stock Reserve #686+687 54.1%
one of 384 bottles, Sherry Casks
香りはオロロソシェリーそのものに近い濃厚なシェリー感、まったり甘いラムレーズン、少し黒糖やみたらしのタレ、リッチ。
飲むと香りから想像した通りのまったりとしたコクのある甘み、濃縮フルーツ、引き締める淡いタンニン、黒糖や味醂、余韻は長く甘く心地良い。
【Very Good, Interesting】
2003年にボトリングされたグレンファークラス1968、オールドストックリザーブ34年。
2樽をヴァッティングしたカスクストレングスです。
もともとシェリーカスクの影響の強いボトルが大半のグレンファークラスの中でも、特に濃厚なシェリー感を伴うボトルでした。
香りの第一印象はオロロソシェリーそのもので、遅れてまったりと甘やかな多彩な要素が湧き出てきます。
味わいも香り同様にまったりと濃厚で、みりんやみたらしといった和風の要素も含んだ濃縮感のあるものでした。
同じ時期にシェリーカスクにこだわっておりシングルモルトのロールスロイスと言われていたマッカランとは好対照で、洗練された高貴なマッカランに対して、このファークラスは特に野暮ったく遠慮のない重厚な香味でした。
この良い意味での野暮ったさはこの時期のファークラスに共通して感じられる要素だと思っていますが、このボトルは特にそれが顕著に感じられたのが印象的でした。
#グレンファークラス (GLENFARCLAS)