強いシェリー感を楽しめました。
ディーンストン DEANSTON 2006-2018 11yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #900123 64.1%
one of 538 bottles, 1st Fill Sherry Butt
香りは強く近年シェリー、コーヒー、枝付きレーズンなどのドライフルーツ、ビターチョコレート、奥から若いモルティ。
飲むとじわじわと強まる刺激あり。ドライフルーツとコーヒー、煮詰めたフルーツの濃い甘味、強めのウッディネス、しっかりとした渋味、ハーブ、奥に麦芽、余韻の最後までシェリー感が強く残る。
【Good/Very Good】
ウイスキーフープから最近リリースされた、シグナトリーのディーンストン2006、ファーストフィルのシェリーバットで11年間熟成されています。
もともと原酒の個性がそれほど強くない印象のディーンストンということもあってか、原酒由来の要素よりも近年のシェリーカスクの影響を主に感じるモルトでした。
それほど複雑さや深みがあるわけではありませんが、メリハリのある強い香味で、ドライフルーツ系の濃いフルーティさやチョコレートやコーヒーといったシェリーカスクらしい要素がしっかりと主張し、若いモルティさはありますが樽にマスクされていてあまり未熟さは気になりません。
飲むとさすがに度数なりの刺激がありますが、濃い甘味とウッディネスに伴う渋味が感じられ、濃いシェリーカスクのカスクストレングスのウイスキーを飲んでいることを実感できます。
グレンファークラスの熟成庫で、樽からたくさん飲ませていただいた時に知ったのですが、ファーストフィルでもバットで11年程度だとそれほど熟成の進んでいない、ニューポッティでフェインティな要素が強く残ったものも結構あるようです。
しかし今回のディーンストンは、これ以上熟成させても渋味が強くなってきそうですし、現時点でひとつの形としては仕上がっていると言えると思います。
わかりやすく、ガツンと強いシェリーカスクを飲みたいときにはお勧めできる1本です。
#ディーンストン (DEANSTON)