濃厚シェリーでまったり甘いエドラダワーでした。
エドラダワー EDRADOUR 2007-2017 10yo OB STRAIGHT FROM THE CASK #317 58.8%
one of 968 bottles, Sherry Butt
香りはかなり甘やかな濃厚シェリー、プルーン、ビターチョコレート、ミルク。
飲むと粘性あり、独特のミルキー、香り同様にジャムやミルクチョコレートのまったり強い甘味、引き締める渋味、長くはないが心地良い余韻。
【Good/Very Good】
2017年にシグナトリーのストレートフロムザカスクとしてボトリングされたエドラダワー2007、10年熟成のシングルカスクです。
ボトラーものとして結構有名なシリーズでしたが、シグナトリー所有の蒸留所ですからオフィシャルボトルということになります。
シェリーバット熟成ですが、10年でその影響を露骨に受けたボトルで、濃縮された色の濃いフルーツ感やチョコレートっぽさが香りから支配的なほど感じられます。
しかし、飲んでみるとエドラダワー独特の植物性油脂のコーヒーミルクのようなミルキーさが負けじと主張し、ミルクチョコレートっぽいニュアンスになっていました。
濃縮フルーツのまったりとした強い甘味とそれを引き締める樽の渋味のバランスは悪くなく、飲み疲れするタイプではありますが1杯の満足感のあるシェリーカスクでした。
この蒸留年ですから当然のようにパフュームは感じず、強い樽感とハウススタイルが同居したエドラダワーでした。
#エドラダワー (EDRADOUR)