知っているのとは違う味でした。
ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1967-1991 OB 43%
香りは心地良いオールドシェリー、ブドウの皮、乾ききっていないドライフルーツ、古いマールやコニャックのニュアンス、淡く腐葉土、鋭い金属感とタール、強いスモーク。
飲むと芳醇に広がる。果汁感のある品のある甘味と酸味、心地良く深みのある渋味、ピートは強くナフタレンやスモークがしっかり。余韻も長い。
【Very Good/Excellent】
1991年にボトリングされた、オフィシャルのハイランドパーク1967、およそ24年の熟成で、43%に加水調整されています。
ハイランドパークが大好きなオードヴィーのマスターが、今年の20周年記念のボトルとして最後に開けたものです。
同じラベルで同じ黒い木箱に入った、裏に輸入業者:松下電器産業株式会社と記載されたシールが貼ってあるものは自宅で開けたこともあり何度も飲んでいましたので、てっきりそれだと思っていました。
しかし飲んでみると、ロット違いがあったのか、(そうは思えませんが)状態の違いなのか、裏ラベルのないこのボトルは、全然私の知っているのとは全く違う味でした。
今まで家やバーで飲んだものは、もう少しシェリー感が穏やかで、優等生的で美味しいものの無難にまとまった感がありました。
一方今回のボトルは、これぞ60年代という陶酔感のあるオールドシェリーに加えて古いマールやコニャックのようなニュアンス、腐葉土っぽいアーシーさ、そして想定外なほど強いピートも感じました。
濃い味ですが加水ということもあってか極端な濃縮感がなく品の良い仕上がりで、滋味深さと品の良さが同時に感じられる突き抜けたハイランドパークでした。
想定外の美味しさに、完全に1本とられてしまいました。
このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
改めて、20周年おめでとうございます。
#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)