ラベルは素晴らしいですが中身はどうでしょうか。。。
スプリングバンク SPRINGBANK 2003-2017 13yo CADENHEAD 175th Anniversary for CADENHEAD's WHISKY SHOP ABERDEEN 57.0%
one of 540 bottles, Butt
香りは近年の強めのシェリー、ベリージャム、チョコレートと黒糖、焦がした麦芽、少しミーティ、優しいモルティ。
飲むと度数より滑らかな口当たりから広がる。香り同様に強くリッチなシェリー感だがサルファリーさが強め、ジャム系のフルーツの甘味とほどよい渋味、ピートのある余韻。
【Okay/Good】
昨年のケイデンヘッド175周年記念にリリースされた、スプリングバンク2003、13年熟成。
10種類のシングルカスクを175周年記念でリリースしており、そのうちそれぞれのケイデンショップ向けに1樽ずつ選定したというようなことが裏ラベルに記載されています。
このボトルはアバディーンのショップ向けのようですね。
ラベルは非常にかっこいいです。
正直、同じ175周年記念の角瓶の記念ボトルよりこっちのほうが圧倒的にかっこいいと思います。
で、肝心の中身ですが、香りは近年系ですが強いシェリー感で、多彩さもあり、ややミーティさがありましたが期待して飲みました。
すると、思いのほか味わいは硫黄を感じるサルファリー要素が強めでした。
もちろんシェリー感は強く未熟感もマスクされていて甘味と渋味も良い感じではあり、近年らしいピーティ要素も強めで美味しさはあるのですが、それでもマスクされないサルファリーに結構ひっかかりを感じてしまいました。
スプリングバンクのシェリーカスクにしばしばみられるダシ醤油っぽいニュアンスではなく、王道のサルファリーで、今後抜けていくことにも十分期待できるとは思います。
とはいえ、この175周年記念として同一資本であるスプリングバンクの豊富なストックからこの樽を選んだということは、やはりあっちの人はこういうのが気にならないということなんでしょうね。もちろんベースの味は良いので日本人でも美味しいと思う人はいそうですが、私はいろんな意味でやや残念に思ってしまいました。
総合的には残念でもあり興味深くもありという感じです。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)