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クライヌリッシュ 1965 27年 スコッチモルト販売 51%

出会いに感謝するべき素晴らしい1杯でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1965 27yo SCOTCH MALT SALES 51%

香りはこなれたオールドシェリー、アプリコットジャム、生キャラメル、淡くスミレのフローラルやワックス、滋味深いモルティ、少しレザーや腐葉土のアーシー、太さのあるピート、時間と共に金属感。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に力強く広がる、煮詰まった紅茶、プラムやアプリコットのジャム、コクのある深い甘味と引き締める淡いタンニン、滋味深い旨味、土っぽく重厚なピートとフローラルの融合した引き込まれるような妖艶さ、うっとりするような長い余韻。

【Excellent】

スコッチモルト販売さんが90年代にこの500ml瓶でボトリングした、クライヌリッシュ1965、27年熟成です。

現在のクライヌリッシュ蒸留所が1967年に稼働したタイミングで旧クライヌリッシュ蒸留所がブローラ蒸留所に名称変更していますから、1965年のクライヌリッシュは今でいうブローラのものということになります。

香りからはカスクストレングスだったおかげか劣化要素を全く感じず、60年代らしいオールドシェリーのニュアンスがあり、甘やかなジャムやキャラメルに、熟成年数のわりに残っている滋味深いモルティ、そしてワクシーもありました。
さらにレザーや腐葉土っぽいニュアンスを伴う図太いピートも主張してきましたし、70年代前半のブローラに感じるような金属感も淡く感じました。
元の多彩さや太さに加えて経年変化も生じており、非常に複雑で深みがあり、ノージングの段階でドキドキが止まりません。(笑)

飲むと舌触りが滑らかで、そこから期待通り芳醇に力強く広がりました。
濃縮感のあるコク深い甘味と絶妙なタンニン、そしてやはり土っぽさのあるピートと濃厚で深い旨味、ボディは厚く妖艶さすら帯びており、ものすごい陶酔感と満足感に包まれました。

めったに出会えない60年代半ばのクライヌリッシュ、20周年とも関係なく突然開栓されてびっくりしましたが、素晴らしい経験でした。

なお、去年開栓され最近確認のためにもう一度飲んだのですが、全体に優しくなっていて男性的な雰囲気が女性的になっていました。今回のテイスティングノートは初回のものです。機会があればまた飲ませていただこうと思います。

この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 

#クライヌリッシュ (CLYNELISH) #ブローラ (BRORA)

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