昔のボウモアとその経年変化を感じるボトルでした。その1
ボウモア BOWMORE 7yo OB Sherriff's 43%
60年代流通
香りは心地良いオールド感とこなれたアプリコットジャムやパイナップル、オレンジとその皮、こなれたモルティ、少しミネラル、淡くダシと砂利、スモーク優位のピート感がしっかり。
飲むとこなれておりじわじわと広がる。柑橘、ややドライでキツすぎない甘味、優しく引き締める淡い渋味、潮やピートはしっかりあり、ボディは若干抜けており余韻に儚さがある。
【Good/Very Good】
1960年代に流通していたシェリフ時代のオフィシャルボトル、ボウモア7年です。
ボトリングから相当経過した加水短熟ボトルですのでコンディションが心配でしたが、オールド感はほどほどに留まっていました。
ボウモアに期待するような露骨なトロピカル要素は感じられず、こなれた多彩なフルーツ感とアイラモルトらしいだしっぽさと古いピートが特徴的でした。
さすがにボディには抜けたニュアンスがあって儚さを感じる余韻でしたが、ボトリング後の時間を考えると十分なコンディションですね。
以前にこのボトルを飲んだ時にもあまり露骨なフルーツ感は無かった印象で、ロット差もあるでしょうが概ねそういう時代だったのではないかと思います。
70年代後半とかもそうですが、ボウモアには必ずしもトロピカル要素が前面に出ない時代もあるのが面白いですね。
このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんでいただきました。
#ボウモア (BOWMORE)