熟成で度数の下がったものに出てくる味を再確認しました。
ブレイヴァル BRAEVAL 1991-2017 25yo DOUGLAS LAING XTRA OLD PARTICULAR #DL11765 42.3%
one of 253 bottles, REFILL HOGSHEAD
香りは熟成感のあるエステリーなフルーツ感、桃やパイナップルのフルーツティー、バニラ、カスタードクリーム。
飲むとフレッシュなミックスフルーツジュースの甘味や酸味、ライトボディだが少しブリニーさもあるフルーティな余韻。
【Good/Very Good, Interesting】
今のダグラスレインのフラグシップシリーズであるエクストラオールドパティキュラーから、ブレイヴァルの1991、25年熟成のニューリリースです。
ブレイヴァル(旧ブレイズオブグレンリベット)はあまりボトリングされることが無く、かなり久しぶりにいただきました。
率直な感想としては熟成で度数が下がった極めてフルーティなスペイサイドモルトという感じで、ボディが抜けている代わりに非常にエステリーで多彩なフルーツ感か香りにも味わいにも感じられました。
ミックスジュースの様でもあり、同時にバニラやカスタードのようなニュアンスもあってフルーツケーキのようなニュアンスとしても感じられました。
昔ダンカンテイラーのピアレスコレクションに高頻度に感じられたニュアンスが典型的ですが、モルトがある種の環境下で極端に度数を落とした場合、ボディが抜ける代わりに出てくるエステリーなフルーツ感があるという話は、以前から何度も書いてきました。
また、ブレイヴァルもそうなのかもしれませんが、酒質のやや弱い蒸留所のほうがこうなりやすい傾向があるように思われます。
今回のものはピアレスや初期のエージェンシーに多かった60年代とは異なり90年代の蒸留ですが、やはり同じようなニュアンスが感じられたのは興味深く、年代を問わず出てくるものなんだということを再確認できました。
なお、個人的にはこのタイプは美味しいものの物足りなさを感じてしまうのですが、これをダグラスレインがXOPのラベルで出してきたということは、こういうタイプに価値を見出しているということだと思います。
そういった意味でも興味深いボトリングでした。
#ブレイヴァル (BRAEVAL)