麦芽の旨味とシェリー樽の影響、これらが経年変化でまとまっていました。
グレンファークラス GLENFARCLAS 1994-2005 10yo OB for Potstill Vienna #4726 58.6%
香りは嫌味のない近年シェリー、カラメルソース、ミルクチョコレート、優しく主張するモルティ。
飲むと度数より滑らかな口当たりからスパイシーになる。まったりと強い甘味と淡く引き締めるタンニン、旨味のある優しいモルティ。
【Good/Very Good】
オーストリアのウィーンにある酒屋さんである、Potstill Viennaに向けて、2005年にボトリングされたグレンファークラス1994、10年の熟成です。
知らないリリースでしたが、強いシェリーカスクの影響とモルトの旨味が効いていました。
度数も高く、おそらくボトリング当時はもっと一体感が無く荒々しいモルトだったのだと推測します。
それが経年変化で融合しており、甘味と渋味のバランスが良く、けして複雑ではありませんが深みも帯びています。
短熟でも元の樽や酒質が良ければ経年変化で立派に美味しくなるという良い例のように感じました。
そこまで予測してボトリングしたとしたら、このウィーンの酒屋さんは相当な見識だと思います。
#グレンファークラス (GLENFARCLAS)