やはりこの個性は貴重です。
オルトモア AULTMORE 12yo OB 43%
80年前後流通
香りは華やか、心地良いオールド感、グレープフルーツのワタ、洋梨、奥から優しいモルティ、うっすらとオールドピートと埃っぽさ。
飲むと柔らかく舌に染み込むようなテクスチャー、香り同様の強いフルーティ、優しいフルーツの甘味、淡いオールドピート、美しい陶酔感のある余韻。
【Very Good】
1980年またぎで流通していたと思われるオルトモア12年,オフィシャルボトルです。
以前にもご紹介したことがあると思いますが、このオルトモアとドロナックのダンピー8年、そしてカーデュ12年、70年代後半から80年代という同時期に流通していたこの3本は、自分にとっては特別なところに分類されています。
初めて飲んだ時に驚愕したのは、ダンカンテイラーなどの60年代長熟ボウモアに通じるようなグレープフルーツのワタのニュアンスが、短熟オールドのボトルから感じられたからです。
いま改めて飲んでも、昔のボウモアと共通点のあるフルーティさがしっかりと感じられました。
オールド感はありますが引っかかりはなく、むしろ経年変化したと思われる昔のピート感が陶酔感を追加しているようにも感じました。
自分の感覚ではもう飲み頃のピークは過ぎていると思われ、あと何回良い状態で飲めるかわかりませんが、その機会を大切にしようと思います。
#オルトモア (AULTMORE)