原酒の個性がはっきりわかる個性的で魅力的なギリーでした。
グレンギリー GLENGARIOCH 13yo SAMAROLI 57%
Fino Sherry Cask, 80年代後半ボトリング
香りは熟したシトラスやグレープフルーツ、りんご、バニラ、しっとり湿ったモルティ、毛皮、淡くチーズ、ナッツと土臭いピート、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから力強く芳醇に広がる、舌に染み込むようなテクスチャー、コクのある甘味、ややブリニー、チーズとモルティな旨味、湿った土っぽさとピート、余韻は長い。
【Very Good/Excellent】
サマローリが80年代後半にボトリングした、フルストレングスのグレンギリー、13年熟成です。
記載はありませんが、1975ヴィンテージと言われているようですね。
サマローリ氏はいくつも伝説的なギリーをボトリングしていますが、ここ数年飲んだものだとフラグメンツオブスコットランドの12年熟成の50%があり、近いスペックのものと思われます。
経年変化もあるのか、フレッシュさと熟してこなれた感じを共に感じるような多彩なフルーツ感に、独特の湿った感じと土っぽいピート感がしっかりと感じられました。
旨味が染み込むようなテクスチャーもあり、経年変化で失った要素も感じさせず、堂々たる風格でした。
フィノシェリーカスクの表記ですが樽感は露骨でなく、原酒の個性と経年変化をストレートに感じることができるすばらしいボトルでした。
#グレンギリー (GLENGARIOCH)