非常に興味深いスプリングバンクです。
スプリングバンク SPRINGBANK 1993-2015 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2015 46% ??
one of 264 bottles, Refill Claret Cask
香りは強めに広がる、加熱したりんごやオレンジ、ほどよい麦感、薄くシナモン、奥からタールっぽさを伴うピート。
飲むとサラリとした口当たりからピリッとスパイシー、りんごやオレンジ、フリーズドライのヘタ付きイチゴもあり、穏やかなコクのある優しくジューシーな甘味、ほどよい酸味、ブリニーでピーティな余韻。
【Good/Very Good, Interesting】
2015年のキャンベルタウンモルトフェスティバルにおける5月21日、スプリングバンク蒸留所のオープンデーに出されたスプリングバンク1993、21年熟成です。
2016年の同イベント向けのロングロウが素晴らしかったことをきっかけに、前年のものを仲間が探してくれました。
クラレットカスクというかなり特殊な樽使いだったため、若干危険な臭いがしていたのですが、良い意味で驚きの香味でした。
香りはフルーティで強く、その中に加熱したリンゴっぽさが不思議なほど感じられ、この辺のバンクにしばしば感じるピートの主張もありました。
飲むと加水ということもありサラッとしていましたが味わいの広がりもあり、香り同様にリンゴっぽいニュアンスを感じました。また、リフィルバーボンカスクあたりのスプリングバンクに多いフリーズドライのヘタ付きイチゴっぽいニュアンスも良かったです。
果汁っぽい甘味と酸味も心地良く、ブリニーさとピーティさがある余韻は心地良く抜けていきました。
ワインカスクにありがちな平坦でべたっとした甘味やしつこさを感じる余韻はなく、それどころかワインカスク熟成のニュアンスを言われても見つけることができません。
赤いりんごっぽいフルーツ感はあまりスプリングバンクから感じることがなく、カルヴァドスカスクのものにもこんな感じはありませんでした。
この独特のフルーツ感が樽使いからきたものなのかは不明ですが、どんな樽だったのか非常に気になってしまいました。
同じスペックの別樽やカスクストレングスがどんなものなのかなど、素直に美味でありながら興味が尽きないボトルでした。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)