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ラフロイグ 1960 40年 オフィシャル 42.4% + 書き忘れていたボトル

さかもう一度出会えるとは思っていませんでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1960 40yo OB 42.4%

香りは軽やかでフレッシュなフルーティ、パッションフルーツ、淡く桃や洋ナシ、フローラル、乾いた麦感と麦わらのグラッシー、潮風、優しいヨード、こなれた土と穏やかなオールドピート。
飲むとさらりとした口当たりから広がる、舌に染み込むようなテクスチャー、極めてフルーティ、パッションフルーツやグレープフルーツ、さっと絞った果汁のようなフルーティで上品な甘味と心地良い酸味、少し潮、土っぽいピート、ボディは軽いが余韻は不思議なほど長い。

【Very Good/Excellent】

ラフロイグのオフィシャルボトル史上最長の熟成と言われる1960ヴィンテージ、カスクストレングスで42.4%まで落ちています。
今回、モルトの先輩かつラフロイグラヴァーとしての先輩が、家に集まって飲んだ時に持ち込んで開けてくれました。
私はラフロイグのバイセンテナリー15~32年のほとんどのボトルを持ち込んだのですが、それでも釣り合わないくらい貴重なボトルです。

香りは超長熟とは思えないほどのフレッシュさを感じる一方で、非常に熟成感のある多彩なフルーツ感があり、特にラフロイグらしいグレープフルーツ系の柑橘感よりもボウモアのようなパッションフルーツのようなニュアンスを強く感じました。
フローラルなニュアンスもあり、乾いた麦感や麦わらのような枯れた草のニュアンスもあり、熟成で穏やかになったと思われるヨード感を含むオールドピートも優しく主張してきました。

飲むと度数が低いこともあってさらりとした口当たりですが不思議と枯れ感はなく、香り同様のパッションフルーツを含め極めてフルーティでした。上品な果汁のような甘味と酸味があり、オールドピートもあり、じわじわと舌に染み込んでくるようなテクスチャーと共に感じられました。
厚みこそないのですが、余韻は長く陶酔感があり、ピークを過ぎたような儚さは内包していますがどう飲んでも枯れてはいません。

実はこのボトル、以前に別のイベントの時に飲ませていただいたことがありました。
今回ほどたっぷり飲んだわけではないという部分もあるとは思うのですが、その時は軽くて枯れていると感じ、こんな深いところまで理解することはできませんでした。
今回の2度目の出会いがなければ、こんなにすごいボトルに対して大したことのない枯れたボトルという評価のままになってしまうところでした。
それはラフロイグラヴァーとしても恥ずかしいことでしたし、今回飲ませていただいて本当に感謝です。

この日は、今年のラガヴーリンのバイセンテナリーボトルと昨年のラフロイグのバイセンテナリーボトルをすべて開けて飲もうというイベントを仲間の自宅で開催しました。
ラフロイグに関しては昨年から構想はあったのですがなかなかメンバーの都合がつかず、年末になってやっと開催できました。

素晴らしいボトルを一気に飲めて、しかもこんな最長熟のオフィシャルボトルまで飲めて、本当に幸せな時間でした。

そして最後に、先日の振り返り記事で今年心に残ったボトルを1本書き忘れていたことに気づきました。
今更感もありますが今年のうちに。

   

ロングロウ LONGROW 1994-2016 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2016 46%   
one of 216 bottles, Refill Bourbon Cask

今年のキャンベルタウンモルトフェスティバルでスプリングバンク蒸留所のオープンデーに出されたロングロウ1994、21年熟成です。
これもオフィシャルの特別なシングルカスクでした。

大興奮して記事に長々と書きましたが、70年代前半以前のスプリングバンクやロングロウを彷彿とさせる香味で、近年蒸留でもこんなものも作れるんだということに感激した1本です。

こういう未来を感じるニューリリースが、来年もたくさんありますように。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

 

#ラフロイグ (LAPHROAIG) #ロングロウ (LONGROW)

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