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ニューリリース:エドラダワー 2006-2016 9年 オフィシャル アンチルフィルタードコレクション #376 58.7%

圧巻のコストパフォーマンスです。

 

エドラダワー EDRADOUR 2006-2016 9yo OB Un-Chillfiltered Collection for JAPAN #376 58.7%

香りは暖かく甘やかな濃厚シェリー、プラムジャム、オレンジ、安価なミルクチョコレート、コーヒーフレッシュのオイリー&ミルキー、ウエハースの穀物感、ハーブ。
飲むと刺激と粘性が共にあるテクスチャー、噛み応えあり、プラムジャム、コーヒーフレッシュのような独特のミルキー、まったりと平坦だが強い甘味、強めの渋味、青臭いハーブ感もあるエグ味ありだが深みもあり美味。

【Good/Very Good】

エドラダワーからニューリリース、2006年蒸留のシェリーカスクです。
ウイスキーフープの買い付けでシグナトリーを訪れた際に見つけた樽で、フープ向けにボトリングすることはできなかったものの、正規代理店のボリニジャパンさんを通して日本向けのシングルカスクとして入れてもらうことができました。フープのテーマのひとつは他の地域に流れがちな良い樽を日本に入れることですし、これはこれで目的を達したと言えると思います。
通常このアンチルフィルタードコレクションは46%加水ですが、これはカスクストレングスでボトリングされています。

肝心の中身ですが、濃厚でほとんど嫌味のないシェリー感がしっかりと全体を覆っており、濃厚なジャム系のフルーツ感や苦いハーブのようなニュアンスが強く感じられます。そして、エドラダワーらしい駄菓子のミルクチョコレートっぽさやコーヒーフレッシュのようなミルキーなニュアンスも強く主張してきます。もちろんパフュームは全く感じませんでした。

引き締める渋味がしっかりあるにもかかわらず、まったりとした甘味はやや平坦に感じました。これはエドラダワーらしいところではありますが、これから一体感が出るとさらに面白くなりそうです。

オフィシャルカスクストレングスの(恐らくファーストフィルの)シェリーカスクで6000円程度の価格でこの美味しさでしたから、きわめてコストパフォーマンスの高いボトルだと思います。

コスパの感覚は人それぞれだとは思いますが、相当大多数のドリンカーの感覚においてこのボトルのコスパは高いと思います。自分にとっても今年のニューリリースにおいてコスパ1位はこれになりそうです。
 

#エドラダワー (EDRADOUR)

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