枯れたかと思ったら、時間と共に本格化してきました。
ロングモーン LONGMORN 1975-1990 14yo INTERTRADE 40%
one of 360 bottles, Sherry Casks
※開栓後半年経過した時点でのテイスティング
・香り:
心地良いオールド感、優しいオールドシェリー、ライチやマンゴスチン、みずみずしさもあるブドウ感、カラメル、チョコレート、奥からハーブ系の草っぽさとレザー、淡く土っぽいピート。
・味わい:
優しい口当たりから広がる、果汁感のあるブドウ、熟したプラム、ライチやパイナップル系のトロピカル感、濃縮した果汁のフルーティで濃い目の甘味、優しい渋味、ハーブなどの植物感とうっすらエグ味、わずかに土っぽさとレザー、淡いオールドピート。
・余韻:
少し植物のエグ味が引っかかるが、かなりフルーティで度数のわりに長い余韻。
・加水:
少量だと果汁感が増すところもあるが厚みがなくなり、さらに加水すると一気に薄まりスカスカになる。
・総評:
1975ヴィンテージだが、1970年代前半以前を思わせるトロピカル感を含んだナチュラルな果汁系フルーティが魅力的。
開栓したては干しシイタケのようなオールド感が引っかかったが、数週間で抜けはじめ、2か月くらいで気にならない程度になった。
同時に果汁感も強まり美味しく熟した。
【Good/Very Good】
インタートレードのロングモーン1975
いわゆるハイランダーラベルで、1969や1972あたりは規格外に突き抜けてた伝説系ボトルですが、この75加水は外で飲むのも含めて初めてでした。
シェリーカスク40%加水、ボトリング後約26年とスペック的にギリギリかなと思っていたので、思い切ってロングモーンの持ち寄り会の時に開けてしまいました。
実際オールド感や劣化要素は結構あったので、開栓直後はそれなりに楽しかったものの個人的には少し残念でした。
でも上記の如く時間とともにオフフレーバーが抜け、期待するトロピカル感も含んだ果汁系のフルーツ感も強まり、終盤はかなり美味しくいただきました。
こういうボトルはすでにドリンカー向けというよりはコレクター向けとも言えそうなスペックで、正直手放して代わりに飲み頃のものに変えてしまうという誘惑に負けそうになります。
しかし、やはりそこはストイックドリンカーの名に恥じないよう、開栓してじっくり堪能させていただきました。
#ロングモーン (LONGMORN)