度数も残したフルーティなラフロイグ、気合いを感じるリリースです。
ラフロイグ LAPHROAIG 1985-2016 30yo OB 53.5%
EX-BOURBON BARRELS
香りはフルーティで陶酔感あり、アプリコットジャム、バニラクリームの入ったフルーツケーキ、しっかりめのオーク、うっすらミント、優しいピート。
飲むと度数より穏やかな口当たりから芳醇に広がる、アプリコットジャムや少し粉っぽい凝縮感のあるオレンジ、バニラ、コクのある甘味、引き締める強めのオーク、香りよりしっかりめのピート感にはヨードあり、フルーティでやや強めのオークを感じる余韻には陶酔感もあり長め。
【Very Good】
バイセンテナリーの翌年である今年のニューリリース、ラフロイグ30年、1985年蒸留のカスクストレングスです。
昨年のバイセンテナリーボトル32年シェリーカスクと同じ高級感のある白ベースのラベルで、こちらはバーボンカスクのヴァッティングで30年というスペックです。
香りの第一印象から熟成感があって非常にフルーティなラフロイグで、最初シェリーカスクかと思うようなジャム感を感じましたが、たまにある長熟バーボンカスクでシェリーカスクと鑑別が難しい香味のものと同様の個性と思われます。
フルーツケーキのようなウキウキするような香りにしっかり目のオーク感、そして熟成で穏やかになったと思われるラフロイグとしては穏やかなピートも感じられました。
飲むと度数を感じない穏やかなテクスチャーであり、芳醇な味わいでした。やはりジャムっぽいフルーツ感に加え、私の好きなラフロイグにある粉っぽい凝縮感を伴う柑橘のニュアンスもあってかなり多彩です。
ヨードを伴うラフロイグらしいピート感も香りよりは強めの感じられましたが、やはりフルーツ感が優位で、少し強めのオークとその渋味がフルーツと共に余韻に残りました。さすがにかなりの陶酔感がありましたね。
熟成を経てフルーティな方向にかなり触れており、度数のわりに迫力はありませんでしたが、やはり度数が残っているだけあって枯れた感じはありませんでした。
個人的には後半から余韻のウッディネスが強めなのがわずかに引っかかりましたが、それ以外に過熟と思える要素もなく、ほとんど文句のつけようのないフルーティで陶酔感のある長熟ラフロイグでした。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)