複雑ではありませんが突き抜けたカリラで素晴らしいです。
カリラ CAOL ILA 14yo SESTANTE 64.7%
80年代ボトリング
香りはレモンケーキ、強く鋭い麦感、少し塩素やミネラル、スモーキーで力強いピート。
飲むとさらりとした口当たりからヒリヒリとスパイシーに広がる、シトラスと強い麦感、噛み応えのある凝縮感あり、甘味は強くない、柑橘の酸味、キレあり、タールとスモークの効いたパワフルなピート、余韻は長い。
【Very Good】
セスタンテが80年代にボトリングしたカリラ14年です。
熟成感はそれほどなく多彩な香味はありませんが、香りからはフレッシュさの残る柑橘と強い麦感、鋭いミネラル感とキレのあるピートがそれぞれくっきりと主張してきました。
飲むとハイプルーフらしいスパイシーな刺激があり、香り同様にフレッシュな柑橘や麦感の主張がありました。
甘味は強くなく酸味が効いており、鋭く強いピートもガツンと感じられました。とにかく鋭いキレがあったのも印象的でした。
それでも?み応えを感じるような旨みが凝縮したテクスチャーが現れており、ボトリング後の経年変化でこなれて良くなったニュアンスもありました。
これは間違いなく、ボトリング当初はメチャクチャ若くてスパイシーでドライな酒だったと思います。
それがこれだけの時間をかけて、やっと大人しくなりかけているような、そんな印象のカリラでした。
魅力を伝えるのが難しい系統なのですが、ぶん殴られるような衝撃というよりも鋭利な刃物で刺されるような鋭さに驚かされるモルトというようなイメージです。
それが今後こなれていくとどういう変化を遂げるのかも楽しみなところで、また出会えるのを楽しみにしています。
#カリラ (CAOL ILA)