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プチSBT from ガースーさん サンプルB

モルト仲間のガースーさんから,プチSBTのサンプルが届きました。

前回のAに続き、次はBです。


※どういうわけかこの日撮った写真だけ回転がブログに反映されません。

 横向きで失礼します。。。



B

香りはかなり熟成感がありフルーティ、うっとりする、桃やオレンジ果汁、淡くベリーや白ブドウ、紅茶、うっすらとカモミール、少しのワックス、淡く残った麦感、上等なクリーミーさもある、品の良いオーク、奥に淡くオールドピートやナッツ、陶酔感あり。
飲んでもかなり陶酔感のあるフルーティ、長熟でやや度数が落ちたモルトと思われる濃厚さを保った優しい口当たり、香り同様の強く多彩なフルーツ、アプリコットやオレンジ、樽熟白ワイン、ナッツ、薄めた蜂蜜、果汁感もある心地良い甘味と酸味、引き締める上質なオーク、ボディはミディアム、淡くピートも感じる陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】

長熟で少し度数の落ちたカスクストレングスの印象だが、枯れ感に伴うフルーティではなく正統派の熟成感。
60年台蒸留のピートがうっすらとあった。
30年以上の長熟で、40台後半の自然に落ちたカスクストレングス。
突き抜けたフルーティだけで普通に考えると長熟スペイサイドだが、どこか何とも言えない滋味深い野暮ったさもあって一部の長熟ハイランドモルトのようにも思える。
ヴァッティング感もありオフィシャルだろうか。
オフィシャルだとしても大手ではなく、小さいバッチの長熟タイプだと思われる。

第一印象で思い浮かんだのは60年台後半のヴィンテージリザーブのグレンゴイン。出題者のガースーさんもゴインは好きだったはず。
このゴインは私も大好きなモルトで何本か飲んだが直観的にはまさにこんなイメージだった。
あとはバルブレア、アンノック(ノックデュー)、マクダフなどの長熟オフィシャルが候補にあがった。

予想蒸留所:①グレンゴイン、②バルブレア、③マクダフ
蒸留年:1960年代後半蒸留
熟成年数:30年以上
度数:48%前後
カスクタイプ:ヴァッティング

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

グレンゴイン GLENGOYNE 1969 OB VINTAGE RESERVE 47%

第一印象で出てきたグレンゴインのヴィンテージリザーブでした。
このボトルはとても好きなボトルで、以前記事にしたこともあります。

今までに家でも何本か開けて飲んでいるボトルだったので、記憶に残っていたようです。

70年代前半からシェリーのイメージが強い蒸留所で、近年はボトラーズからも72あたりのシェリーの良いものがいくつかでていましたね。確かに今年蒸留所に行った時にも完全にシェリーカスク推しの体制でした。しかしこの辺の60年代後半のゴインにはシェリー一辺倒ではなく長熟のヴァッティングらしい素晴らしいものがありました。

こういう第一印象でボトルがパッと出てくるようなときは、ブラインドで正解することが多い印象です。
しかも今回は出題者のガースーさんもグレンゴイン好きだというイメージもあったので、ほぼ間違いないかなと。

ただ、今回は第一印象の後であれこれ考えながら飲み続けていくと、だんだん心配になってきて、第一印象から引っ張られるように他のハイランド長熟モルトに予想を広げていってしまったのはカッコ悪かったなと思います。(笑)

しかしこのボトルはやっぱり陶酔感もあってめちゃくちゃ美味しいですね。
お返しにいつか飲んでもらうためにも、手元のストックを大事にしようと思いました。

 

#グレンゴイン (GLENGOYNE)

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