3日目も当然雨。(笑)
昨日は帰るなり寝たようで、シャワーを浴びて歯も磨いてすっきり。
朝食には本場のキッパーとハドック(鰊と鱈)、それに昨日も懐かしく食べたブラックプディングとハギスを食べてお腹いっぱい。
2日間お世話になったクレイゲラキホテルをチェックアウトして、ピトロッホリー近くにあるボトラーのモリソン&マッカイ(スコティッシュリキュールセンター)へ向かった。
※さらばクレイゲラキホテル。素敵なホテルでした。
A9を南下。山が多く裾野を走ることになる。そのためまっすぐ直線距離ではいけないことを実感した。途中右手にダルウィニー蒸留所があった。独特の屋外ワームタブの実物を見られて感激した。
雨の降る荒涼とした景色の中を車で2時間半かけて走って到着。モリソン&マッカイには事務所と倉庫があり、お世辞にもキレイとは言えない外観だが、決して経営難というわけではなく、今度改装するらしい。
マネージングディレクターのケニー・マッカイ氏に案内され、倉庫の樽達とご対面。売却済みのボトルも含めてたくさんの樽が置いてあるというか転がっていた。
なかなか古い樽は手に入らないようで、テイスティングリストにあるのは2000年代後半以降の若いウイスキーが中心であった。なのであまり期待していなかったのだが、スペックの割に仕上がっているものが多く、特にピートや強いシェリー感が無くてもちゃんと美味しく飲めるものが多かったことに驚かされた。
当然若いものほど安い傾向にある。安くて美味しいもの・面白いものを詰めるというのはフープのテーマのひとつなので、こういう若くても良いものとの出会いは大事なんだと感じた。
※樽から次々と汲み上げていただき、テイスティングしていった。
ケニー氏に別れを告げ、さらに南下してタリバーディンに寄り道。蒸留所に併設された近代的な施設はボトリング施設やビジターセンターだろうか?かなり大きくて驚いた。
そのままグレンゴインへ。
※グレンゴイン蒸留所入口
ここはウイスキーフープでニューポットを詰めた樽を持っている蒸留所で、最近良いシェリーカスクのリリースが多いイメージだったが、ハンドボトリングの樽もヨーロピアンオークのファーストフィルシェリーで、少し苦味はあるがリッチで旨いモルトだった。値段は85ポンド。本当はたくさん詰めたかったのだが、ここはすべての工程をやらせてくれるため時間がかかる。ウイスキーを瓶に詰め、コルクキャップをしてキャップシールをつけ、ラベルにいろいろと記載して貼る。それを包装して箱に詰める。時間があるときは楽しい作業だが、今回は次の予定も迫っていたため1本だけ詰めてグレンゴインを後にした。
なお、ここはグラスゴーから近いためか平日にもかかわらずかなり見学者が多く、国際色豊かな訪問者で溢れていたのが印象的だった。
※グラスゴーから近いこともあり、ビジターセンターは広く商品も豊富だった。
後編に続く
#スコットランド旅行記2016