鋭くクールなカリラでした。
カリラ CAOL ILA 1975-2005 29yo High Spirits' Collection 49.5%
one of 211 bottles
香りはクール、塩素や金属感、グレープフルーツと少しその綿、青リンゴ、淡くライチ、乾いた麦感、鋭いピート。
飲むと最初穏やかだがじわじわと刺激がでてくる、シトラス、噛み応えのある麦感、心地良い甘味とフレッシュな柑橘の酸味、鋭く強いピート、少しオイリーで長い余韻。
【Good/Very Good】
ハイスピリッツが2005年にボトリングしたカリラ1975、29年熟成です。
香りからはアードベッグに共通するような金属感や塩素っぽさが感じられました。グレープフルーツっぽさがあり、その綿っぽいニュアンスやライチっぽさもあったのは長めの熟成と瓶内変化で出てきたものでしょうか。
乾いた麦感とスモーキー優位の鋭いピートが感じられ、全体的には非常にクールな印象でした。
飲んでみると香りよりは素直な印象で、金属感などはそれほど強くなくフレッシュな柑橘と濃縮した麦感、そして強いピートが中心にあり、甘味と酸味のバランスが良い味わいでした。
やはりピートには鋭さがあり、クールなニュアンスは持っているように思いました。
樽が効きすぎておらず素直な酒質も感じられるキレの良いカリラで、結構な熟成年数に加えて10年以上の瓶内変化で複雑化してきているような印象を受けました。