近年ボトルでは特別に突き抜けたものだと思います。
グレンモーレンジ GLENMORANGIE 1992 OB "Rare Edition" PORT WOOD FINISH 59.7%
one of 1757 bottles, 加水ポートウッドフィニッシュとのハーフボトルセット 2000年代半ば頃流通
・香り:
パワフルで華やか、非常に強く広がる、多彩なフルーツ感、熟し切ったプラムやオレンジ、リンゴやアプリコットのジャム、瑞々しい果汁感もある、少しバナナとワックス、アマレットのようなナッツ感、煮詰まったアップルティーやシナモンの効いたアップルパイ、チョコレート、樹液とオーク、淡い焦げ感のある麦やハーブ、驚くほど複雑でリッチ。
・味わい:
滑らかな口当たりから非常に芳醇に力強く広がる、粘性があるがじわじわとスパイシーさも出てくる、香り同様に華やかで派手な多彩なフルーツ感、ジューシーで噛み応えあり、アプリコットのタルトやアップルパイ、アマレット、濃厚だがベタつかないコクのある甘味、フルーツの甘酸っぱさ、味を引き締めるオークのタンニン、非常に複雑でリッチ、少しオイリーで厚みがある、フルーティな長く心地よい余韻。
・加水:
崩れない。フルーティさは保ったまま、よりスムーズでになる。
・総評:
極めて華やかで瑞々しく、ジューシーかつ多彩なフルーティがあり、上記のとおりフルーツ以外にも非常に多彩な香味のあるモーレンジ。
カスクフィニッシュを感じない平坦さのなさで、キレとしっかりコクを伴う甘酸っぱさがとても魅力的。
2000年以降リリースのモルトとしては特別に突き抜けて素晴らしいモルトだと思う。
陶酔感すらあり大満足。
【Very Good/Excellent】
グレンモーレンジ,オフィシャルのポートウッドフィニッシュ,これはレアエディションと銘打たれたシングルカスク・カスクストレングスのボトルです。1992年蒸留で2003年にバーボンバレルからポートパイプに移されて後熟されています。ポートウッドフィニッシュの原酒ということだと思いますが、恐らく特別に良い樽を選んでいると思います。
以前にもBAR飲みで記事を書いてますが、2000年代半ば頃の流通で、前回ご紹介した加水タイプと一緒にハーフボトルのセット販売で流通していたものです。
テイスティングコメントと総評に書いた通りの素晴らしいモルトで、特別に選んだ樽らしい華やかで多彩な香味があり、かつカスクストレングスらしいボディや厚みがあり、ほぼ文句のつけようのないリリースです。
1757本のハーフボトルすべてにマスターディスティラーであるラムズデン博士の直筆サインがあるだけのことはある、突き抜けたボトルです。
わがままを言うなら、フルボトルで飲みたいです。
#グレンモーレンジ (GLENMORANGIE)