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自宅テイスティング:ハイランドパーク 1974-1991 17年 TURATELLO ITALIA (INTERTRADE?) 54.4%

プレーンでドライなハイランドパーク,好みです。

  

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1974-1991 17yo TURATELLO ITALIA (INTERTRADE?) 54.4%

・香り:
非常に心地良いオールド感,鼻に抜ける刺激,はっきりと和梨,りんご,すだち,白い花のさわやかなフローラル感,セメダイン,薄めた蜂蜜感,こなれて非常に心地良い麦感,湿った藁とそれを燻したようなスモーク,少しタール,非常に複雑。

・味わい:
口当たりにこなれた感じはあるが刺激的でヒリヒリとスパイシー,和梨,りんご,すだち,濃縮感あり,やや舌に染み込むようでかつ噛み応えもあるようなテクスチャーと強い麦の旨味,湿ったニュアンスを伴うアーシー,しっかりと藁でスモークしたナッツ,焼き栗,タール,ドライだが蜂蜜系の甘味あり,コクとボディあり,プレーンだが深みのある味わい。

・余韻:
スパイシーでスモークやタールの効いた余韻は長め。

・加水:
崩れずそのまま優しい香味になる。藁を燻したようなピートの主張はやや強まる。

・総評:
プレーンな樽で熟成され,十分な瓶内変化を経たと思われるニュアンスがあるハイランドパーク。
樽の主張がほどほどなためか,フローラルもあり,藁っぽい植物感もあり,蜂蜜っぽい甘味があり,ピートも相対的に強いタイプで,原酒の個性も感じられるハイランドパーク。
引っ掛かりが無く,飲み応えもあって美味しい。プレーンで飲み飽きしない味わいで、油断すると一晩でボトル半分くらい飲んでしまいそうだ。

【Very Good】

TURATELLO ITALIA表記のハイランドパーク1974,17年熟成。
TURATELLO ITALIA表記のものはどれもインタートレードのラベルと同じで,恐らくはインタートレードのボトルと思われます。

樽感が強くなくプレーンな印象で,その中に草っぽさ(ヘザー?)とハニー,強く滋味深い麦の旨味,そして独特な強いピートを感じる香味でした。

まだ強いアタックを保っていて驚きましたが,恐らくは瓶詰当初はヒリヒリするようなかなり荒々しい仕上がりだったと思われ,それがボトリング後約24年の歳月を経て,やっと少しこなれてしみ込むようなテクスチャーを得たような感じです。
敢えて言うなら,凄く美味しいグリーンケイデンのプレーンカスクの短熟に近い系統です。

この手のボトルは家で開くとすぐに飲みきってしまいそうになるのですが,ストックの無いボトルですし,飲みすぎないよう気を付けつつ,開栓後変化も楽しもうと思います。

 

#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)

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