しっとりとこなれており美味しかったです。
カリラ CAOL ILA 12yo OB 43%
80年代流通
香りは萎びたオレンジと淡い桃、こなれた麦感、クールな金属感、潮風、しっとりと湿った土っぽいオールドピート。
飲むと滑らかな口当たり、オレンジリキュールとオレンジジュースを共に感じる非常に優しい甘味、舌に染み込むようなテクスチャー、麦の旨味、さっぱりした植物感、スモーク優位の心地よいオールドピート。
【Good/Very Good】
香りはしっかりめのオールド感があり,萎びたニュアンスのあるフルーツ感,やや鋭さのある金属感,湿ったニュアンスの土っぽさを伴う古く枯れたピートが感じられました。
飲んでみると枯れ感はありますが香りよりも生き生きとしており,リキュールやジュースのようなニュアンスを共に感じるオレンジがしっかりあったのが印象的でした。
オールドらしく舌に染み込んでくるような心地良いテクスチャーもありましたが,アイラらしいピートもしっかりと残っていました。
こういう枯れ感を伴うボトルはある意味ピークを過ぎたと言えるのかもしれませんが,まだ生きた部分の主張があり,オフフレーバーが出現しているわけでもなく飲み心地もよかったです。
オールド感と生きたハウススタイルを共に感じるからこそ,どこか儚くノスタルジーを感じるようなモルトでした。
#カリラ (CAOL ILA)