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近年リリース:グレンファークラス 1966-2013 47年 ハンターレイン オールド&レア

近年詰めでまだ過熟感のキツくない60年代シェリーカスク。貴重です。

グレンファークラス GLENFARCLAS 1966-2013 47yo HUNTER LAING Old & Rare 48.5% GLENFARCLAS 1966-2013 47yo HUNTER LAING Old & Rare 48.5%

グレンファークラス GLENFARCLAS 1966-2013 47yo HUNTER LAING Old & Rare 48.5%
one of 207 bottles, Sherry Butt

香りは陶酔感のあるシェリー、果汁感のあるベリーと皮付きのブドウ、キャラメリゼしたナッツ、強めだがキツさのないウッディネス、ハーブ、非常にリッチで複雑。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ドライフルーツ、果汁感のあるブドウ感とその甘味、引き締める強いウッディネスとタンニン、キャラメリゼしたナッツ、陶酔感のある長い余韻。

【Very Good】

ハンターレインになってからリリースされた,オールド&レアのグレンファークラス(蒸留所表記は無し)1966,47年熟成です。
超長熟ですが度数も48.5%とそれなりに残っています。

香りの最初から60年代らしい陶酔感のあるシェリー感がしっかりと感じられ,胸が膨らみます。
果汁感を伴うベリーやブドウなどのフルーツ感が非常に魅力的で,その他シェリー系の多彩で複雑な要素が詰まっています。
ウッディネスは強いですがそこまでキツくはありません。

飲んでも長熟らしい滑らかさからの芳醇な広がりがあり,やはり良いシェリー感です。
香り同様に果汁を感じる魅力的なフルーティがあり,そこに伴っているように感じる甘味も心地良いです。
ウッディネスとそれに伴うタンニンの渋味はやや強めではありますが,許容範囲内におさまっており,とにかく枯れ感が驚くほどありません。
全体としては香りと同じく非常に複雑で,その気になったら長々とテイスティングノートが書けてしまうような多彩さがありました。
樽の強さや渋味は過熟と言えるのかもしれませんが,それを指摘するのが野暮と感じるほどその他の完成度が高いモルトです。

高貴,妖艶といった表現にまでは至りませんが,そういう方向性の要素も感じましたし,47年の熟成を経てもなお感じられるみずみずしい果汁感が素晴らしかったです。
ハンターレインにとってとっておきの1樽だったのではないかと思います。

 

#グレンファークラス (GLENFARCLAS)

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