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ハイランドパーク 1978-1993 スコッチモルトウイスキーソサエティ “L4.16”

"L"が何を意味しているのかは気になるところですが,オールドソサエティらしい美味しいハイランドパークでした。

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1978-1993 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY L4.16 HIGHLAND PARK 1978-1993 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY L4.16

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1978-1993 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "L4.16" 58%    

香りはプレーンな樽感、太さのある麦感、蜜、奥からシトラス、良いオーク、刺激の少ない生姜、スモーク優先のピート。
飲むとだんだんヒリヒリとスパイシー、まだ荒さもあるが染み込むような麦の旨味、良い甘味、シナモン、雑味を伴わないこなれたピートも染み込んでくる、心地良い余韻。

【Very Good】

ソサエティから1993年にリリースされたハイランドパーク1978,およそ15年の熟成です。

このあたりの70年代蒸留のソサエティボトルには,プレーンオーク系の短熟が多いためかノンチルフィルターを徹底しているためなのか,ケイデンヘッドのグリーンボトルに良く似たニュアンスを感じることが多いのですが,このボトルもそうでした。

樽から染み出す要素をあまり感じないプレーン系のニュアンスで,ボトリング当時はきつかったであろうアタックが少し緩まり,強すぎた原料由来の麦感もこなれてきており,その代わりにフルーツ要素も奥から出てきているような感じです。
ハイランドパークらしい,ヨードを伴わずスモーク優位の雑味の無いピート感もあり,とても好きな系統でした。

今やっと飲み頃を迎えたような印象のボトルで,このタイミングで開栓すると時間経過が特に楽しみです。

なお,このボトル,ソサエティですから当然蒸留所名の記載は無く蒸留所コードで記載されているのですが,写真でわかるとおりどういうわけか頭に"L"がついています。
コード一覧を見てもわかるとおり,Gが着く時はグレーンでBならバーボンなのですが,Lは知りません。最初リキュールか何かかなと思いましたが,飲むと明らかにモルトウイスキーの味です。
有楽町のマスターもご存じなく,誰か知っていたら教えてほしいです。
他にもこういう表記のボトルがあるんでしょうかね。

 

#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)

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