オーガニックは置いておいてもポテンシャルの高いモルトだと思います。
スプリングバンク SPRINGBANK 1992-2007 15yo for DA MHILE "NEWBORN" 56.4%
one of 153 bottles
香りは強いシェリー、ベリージャム、ブドウ感、クローブ、キャラメル、レザー、焦がした強い麦、シナモンロールのよう、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、ハーブとミント、ベリージャムの濃い甘味、強めのウッディネスとタンニンの渋味と青草のエグ味、余韻は甘味とエグ味があり長い。
【Good/Very Good】
スプリングバンクで1992年に作られたオーガニックウイスキー,"ダヴィーレ"ですが,加水のものも含めて何種類かあるようで,これは2007年にボトリングされたものです。
ダヴィーレにはオフィシャルボトルもあるのですが,これはどうやらプライベートカスクのような扱いのようですね。
つたない英語力で裏ラベルを読むと,どうやらこのオーガニックウイスキーを企画してスプリングバンク蒸留所に依頼した人の初孫,Danny君の誕生記念のボトリングの様で,ラベルの写真はそのDanny君のようです。
そういえば,関係ないのでしょうがスリーリバーズさんのライフシリーズの第一弾も似たような赤ちゃんラベルのスプリングバンクでしたね。
さて,肝心の内容ですが非常に濃厚で複雑です。15年熟成ですがファーストフィルシェリーカスクと思われる樽感もかなり強く,紐解くのに時間とそれなりの量が必要なタイプです。
香り・味わいともコンテンツが非常に濃密で,加水してもなかなか全容がわからないモルトで,旨味も濃いのですが現段階ではエグ味も気になるため少し飲み疲れする印象もありました。
もう10年くらい置いてから開栓してもよさそうな印象を持ちました。
その目安として,ボトルの最後の方でもう一度飲んでみようと思います。
そういえば,タイプは異なりますが近年リリースのローカルバーレイもこんな感じで紐解くのが大変なタイプだったように記憶しています。
スプリングバンクは瓶詰後も開栓後も時間のかかるものが多いですね。それは今も昔も同様な気がします。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)