まさに60年代ローズバンクの香味で,突き抜けた美味しさです。
ローズバンク ROSEBANK 1967 25yo CHIEFTAIN'S CHOICE 50%
香りは心地良いオールド感、レモンピールやオレンジ、白い花、心地良い若草、燻した藁、タール、蝋燭の煙のようなオールドピート。
飲むと柔らかい口当たり、染み込むようなテクスチャー、こなれたシロップの甘味、穏やかな麦の旨味が広がる、優しくコクもあるテクスチャー、燻した藁のスモークとタール、少しオイリーで長い余韻には妖艶さも感じる。
【Very Good/Excellent】
チーフテンズチョイスからシングルローランドモルト表記の1967蒸留,25年熟成のボトルです。
中身はローズバンクだと言われています。
香りの第一印象から特徴的で,爽やかな柑橘やフローラルな要素,そしてグラッシーなニュアンスもあるのですが,そこに古いタールやスモークといったオールドピートのニュアンスが強く伴っています。
飲むと香りのフルーツや草っぽさよりも麦感が優位になり,その旨味がボトリングから20年以上経ったこなれて染み込むようなテクスチャーと一緒に感じられました。
やはりオールドピートもしっかりと感じ,オイリーさも伴う長い余韻には妖艶さを感じました。
表記はありませんが明らかに60年代のローズバンクで納得できる香味だと思います。
素晴しい味わいでドキドキしてしまいました。
そういえば,ローズバンクといえば最も有名かつハウススタイルを感じられると言われるゼニス向けのボトルとは少し違う系統に感じる味ですね。
後半に残るピートのニュアンスなんかはゼニス20年に近い印象ではありますが,こちらのほうが強いピート感ですし,何よりドライなキレの良さがこちらにはあまりなく,むしろトロリとしているような印象です。
加水で経年変化があるためにこうなっているようにも思いますが果たして・・・。
でもどちらも私にとってらしいと思う味なんですよね。
この辺の認識はなかなか難しく,いろんなヴィンテージや熟成期間のものをたくさん飲むことで認識できたりするものだと思うのですが,古いヴィンテージのローズバンクとなるとなかなか難しいですよね。。。
これからさらに意識して飲んでいこうと思います。
#ローズバンク (ROSEBANK)