こういう系統のスプリングバンクらしい香味でした。
スプリングバンク SPRINGBANK 1967-2002 35yo DUNCAN TAYLOR PEERLESS COLLECTION #1943 40.5%
one of 214 bottles
香りは華やかで強い、熟成感あり、フリーズドライのイチゴ、オレンジや洋梨のケーキ、クレームブリュレ、フローラル。
飲むと非常にスムーズな口当たり、洋梨、桃、バニラクリーム、濃厚でコクのある甘味だがややさらっとしており上品さがある、しっかりブリニー、ボディの厚さは無いが陶酔感のある心地良い余韻。
【Very Good】
ダンカンテイラーのピアレスコレクション,まだボトルにPEERLESS表記のある頃のスプリングバンク1967,35年熟成です。
ピアレスらしく度数は40%ぎりぎりまで下がっています。
明らかな長期熟成感を伴う華やかで強い香り立ちで,フリーズドライのイチゴやフルーツケーキ,さらにクレームブリュレのようなクリーミーな洋菓子っぽいニュアンスが強く感じられました。
飲んでも同様にフルーツケーキを感じますが,上品さを保った甘さであり,スプリングバンクらしいブリニーさが印象的で余韻まで続きます。
まさにダンカンテイラーの長熟スプリングバンクという感じで,ボトラーと蒸留所,それぞれの個性が十分に感じられる陶酔感のあるボトルでした。
昔このボトルを有楽町で飲んで感激して,近いスペックのピアレスを探して買って飲んだことを思い出します。
あのころは,こういうボディや麦感がなくともフルーティな陶酔感のあるタイプを偏愛していました。ピアレスはずいぶん買って飲んだと思います。
今飲んでももちろん突き抜けた美味しさではあるのですが,ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
こういうものを飲むと,自分の好みの変化を実感しますね。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)