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コニサーズクラブ(11/10/23)テーマ「グレンドロナック」

グレンドロナック山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2011.10.23 スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレンドロナック」である。

 グレンドロナックといえばシェリー樽熟成を思い浮かべるのは、やはりオフィシャルボトルがシェリーを使ったものが多いからであろうか。
 シェリー樽ばかりがセラーの中で眠っているのでは無かろうが、今回の5本もシェリーが大半であった。 そんな5本ではあるが、最後まで蒸留所を言い当てることが出来なかったのは、いまひとつ個性が無いからであろうか。

 さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] オールドモルトカスク グレンドロナック リフィルバット 1995-2010 one/240 14年 50% ***

(香り) やや臭みのあるトップノートだが、しばらくすればミントの香りに消されてしまう。ドライな印象であるが、時間がたてばミルキーなキャラメル香が支配する。奥にはシェリーのえぐみも感じられる。

(味)  旨みが強く味わい深い。加水するとフルーツが現れるが意外にドライと感じる。

*** [No.2]シグナトリー グレンドロナック ホッグスヘッド 19977-2005 cask no.3720 7/147 27年 47.5% ***

(香り) ミントとフルーツのトップノート。その後、注意深くノージングすれば、たくあん系の臭みが感じられる。  しばらくグラスを回していると、そんなマイナーな印象は消えていき、青空の清々しさが香ってくる。

(味)  フルーティーであるがドライ、味の数が少ないのであろうか。加水すればフルーツの数が増えていくことを感じとれる。

*** [No.3] ダンビーガン グレンドロナック ホッグスヘッド 1975-2009 cask no.1704 34年 47.8% ***

(香り) トップノートは甘い香り、シェリー樽であろうか。えぐみが感じられるが、しだいにエステリーな香りが強くなり、マイナスイメージは消えていく。

(味)  ウッディな熟成感が素晴らしいが、押し出しの強いものではない。上品な長期熟成といえよう。  加水でぐっとフルーティになる。たいへん味わい深いモルトだ。

*** [No.4] オフィシャルボトル グレンドロナック オロロソ シェリー 525/604 1993-2009 16年 61.0% ***

(香り) えぐみが強いが、濃いフルーツが支配的である。シェリー、あるいはポート樽か。エステリーではあるが、焦がした砂糖の香りも強く極めてトースティ。甘い香りも強い。

(味)  やはりポートかシェリー樽の個性。きわめてトースティな味わい。

*** [No.5] ウイスキーエクスチェンジ グレンドロナック シェリーバット 1/570 1994-2009 15年 61.8% ***

(香り) 甘く、焦げた砂糖菓子の香り。シェリー樽の印象。

(味)  ドライでアルコール感が強く、味の数は多くない。

#Connoisseurs Club #Tasting Note

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